英語長文の動詞パニックを解決!「王様」と「家来」の見分け方を佐藤先生がわかりやすく解説
長文の動詞は「王様」と「家来」を考えよう
佐藤先生
「ミライくん、また英語の迷宮に入り込んでいるね。一文の中に動詞がいっぱい見えて、パニックになっちゃったかな?」
ミライくん
「佐藤先生!そうなんです。一文一動詞って習った気がするんですけど、実際の長文を見ると、そうも見えないんです。例えばこの一文。The book that I bought yesterday is very interesting. って、boughtも動詞だし、isも動詞ですよね?どっちを信じればいいんですか!」
佐藤先生
「いいところに気づいたね。実は、英語の長文が苦手な人の多くが、ミライくんと同じところで足踏みをしているんだ。でもね、解決策は意外とシンプルなんだよ。英語の一文には『王様』と『家来』の動詞がいるんだ」
ミライくん
「王様と家来……?」
佐藤先生
「そう。一つの文の中に、その文全体の主役となる動詞、つまり『王様動詞』は必ず一つしかない。それ以外の動詞は、特定のグループの中に閉じ込められた『家来動詞』なんだよ。これを見分ける力さえつけば、どんなに長い文でも怖くないんだ」
ミライくん
「どうすれば王様を見つけられるんですか?」
佐藤先生
「まずは、一番簡単なルールから教えよう。もし文の中に、thatとかwhich、whoといった『関係代名詞』や、whenやbecauseみたいな『接続詞』があったら、そのすぐ後ろに来る動詞は、ほぼ確実に『家来』だ」
佐藤先生
「さっきのミライくんの例文を見てごらん。The book that I bought yesterday is... となっているよね。thatがあるから、その後のboughtはthatのグループに閉じ込められた家来なんだ。すると、グループの外にポツンと残っているisが、この文の王様だとわかる」
ミライくん
「あ!thatからyesterdayまでをカッコでくくっちゃえばいいんだ。そうすると、The book is very interesting. という、すごくシンプルな文が残りますね!」
佐藤先生
「その通り!視界がスッキリしただろう?でも、ミライくんを一番悩ませるのは、thatとかの目印がないときじゃないかな?」
ミライくん
「そうなんです!ingがついていたり、edがついていたりするやつです。動詞っぽいくせに、動詞じゃないときがありますよね」
佐藤先生
「鋭いね。それは『分詞』というやつだ。ここで二つ目の秘策を教えよう。それは『後ろから数える』という方法だ。一つの文に動詞っぽい単語が二つ並んでいたら、基本的には『後ろにある方』が王様である確率が高いんだよ」
佐藤先生
佐藤先生は別の例文を書きました。The girl playing the piano is my sister.
佐藤先生
「playingも動詞っぽいし、isも動詞だ。でも、後ろにあるisが王様。すると、playing the pianoは『ピアノを弾いている』という塊になって、前のgirlを説明しているだけだとわかるんだ」
ミライくん
「後ろにあるのが王様……。本当だ!『女の子は僕の妹です』っていうのがメインの話で、どんな女の子かをplayingが説明しているんですね」
佐藤先生
「その感覚だよ。英語の文は、後ろに行けば行くほど、その文で一番伝えたい結論に近づくようになっているんだ。だから、迷ったら後ろの動詞を信じてごらん」
ミライくん
「でも先生、edがついている過去分詞のときは、もっとややこしいです。過去形なのか、説明の言葉なのか見分けがつきません」
佐藤先生
「それは多くの人がハマる罠だね。でも、これも『意味』で考えれば一発だよ。動詞には『何々を』という目的語が必要なことが多いよね。もしedの単語のすぐ後ろに、by(〜によって)があったり、何も単語がなかったりしたら、それは十中八九、説明用の家来(過去分詞)だと思っていい」
ミライくん
「例えば、This is the cake made by my mother. みたいな文ですか?」
佐藤先生
「そう!madeの後ろにbyがあるよね。だからmadeは王様じゃない。『作られた』という説明なんだ。王様は前にいるisだね。もしmadeが王様なら、『ケーキが何かを作った』という意味になっちゃう。ケーキが料理をするなんて、ホラー映画みたいだろう?」
ミライくん
「あはは!確かに、ケーキが何かを作るわけないですね。意味を考えれば、どっちが本当の動作か選べそうです」
佐藤先生
「ミライくん、だいぶコツをつかんできたね。最後に一番大切なことを言うよ。長文を読むときは、動詞が出てくるたびに『これは王様か?家来か?』と自分に問いかける癖をつけるんだ。そして、王様を見つけたら、その下に二重線を引く。これだけで、パニックは消えてなくなるよ」
ミライくん
「王様に二重線、ですね。やってみます!今までは、左から右へ単語を眺めているだけでしたけど、これからは文の構造を交通整理するみたいに読んでみます」
佐藤先生
「素晴らしい意気込みだ。交通整理ができれば、どんなに車(単語)が多くても、事故(誤読)は起きないからね。じゃあ、この後の問題も、王様探しをしながら解いてみようか」
ミライくん
「はい!なんだか、宝探しみたいでワクワクしてきました!」
英語の長文で動詞がたくさん出てきてパニックになったときは、以下の「3つの王様見極めルール」を思い出してください。これを知っているだけで、文の骨組みが驚くほどはっきりと見えるようになります。
結論:動詞のパニックを解消する3つのステップ
- 1. 目印(that, which, who, whenなど)の後ろは「家来」
これらの単語の直後にある動詞は、説明のグループに属する家来です。カッコでくくって、一旦無視しましょう。 - 2. 二つの動詞で迷ったら「後ろ」が「王様」
説明の塊(分詞など)が主語の後に来ることが多いため、文の本当の結論である動詞は、後ろの方に配置されるのが英語の基本ルールです。 - 3. 「〜される」か「〜した」か、意味の不自然さをチェックする
ed形の単語が出てきたら、それが「過去形(王様)」か「過去分詞(家来)」かを考えます。主語がその動作を自分でするのがおかしい場合は、それは家来(説明)だと判断しましょう。
文の中で、その文全体のメッセージを支える「王様動詞」はたった一つです。王様さえ見つければ、どんなに複雑に見える文も、結局は「誰が、どうした」というシンプルな形に戻ります。
次は、実際に複雑な文の中から「王様動詞」を指名する練習をして、実戦力を高めていきましょう。
王様動詞を見つけよう!習得クイズ
Q1. "The boy who is running is my brother." この文の「王様動詞」はどっち?
Q2. 文の中に動詞っぽい言葉が2つ並んでいるとき、王様である確率が高いのはどっち?
Q3. "The picture taken by him is beautiful." takenが「王様」ではない理由は?
英語の「わからない」を「わかる」に変えよう!
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