指示語「これ」の指す内容が遠いときの探し方!国語の読解で迷子にならないコツ
目次
「これ」が指す内容が遠すぎる!?迷子にならない探し方のコツ
佐藤先生
ミライくん、さっきから何度も同じページを読み返しているね。何か困ったことでもあるのかい?
ミライくん
先生、この問題なんですけど、指示語の「これ」が何を指しているか答えなさいっていうやつ、全然見つからなくて……。直前を探しても、それっぽい言葉が出てこないんですよ。
佐藤先生
なるほど、指示語の問題だね。基本的には「指示語の内容は直前にある」と教わることが多いけれど、実はそうじゃないパターンもたくさんあるんだ。
ミライくん
えっ、そうなんですか? 学校では「これ・それ・あれ」が出てきたら、すぐ前の文章を見なさいって言われましたよ。
佐藤先生
間違いではないけれど、それだけだと今回のような問題で迷子になってしまうね。実は、指示語の指す内容が「数行前」や、もっと言えば「前の段落」にあることだってあるんだ。
ミライくん
そんなに遠いんですか? それじゃあ、まるで宝探しじゃないですか。どうやって見つければいいんですか。
佐藤先生
パニックにならなくて大丈夫だよ。指示語が遠くを指しているときには、必ず「筆者からのサイン」があるんだ。まず、指示語の役割をもう一度考えてみよう。指示語は何のためにあると思う?
ミライくん
ええと、同じ言葉を何度も書くのが面倒だから……ですか?
佐藤先生
その通り。でも、ただの省略じゃない。指示語は「これまでの話をひとまとめにする魔法の袋」なんだ。
ミライくん
魔法の袋、ですか。
佐藤先生
そう。例えば、「私は朝起きて、顔を洗い、歯を磨き、朝食を食べてから学校へ行った。これが私の日課だ」という文章があったとする。この「これ」は何を指しているかな?
ミライくん
それは簡単ですよ。「顔を洗い」から「学校へ行った」までの全部ですよね。
佐藤先生
正解だ。今、ミライくんは「これ」という一言で、長い一連の行動をパパッとまとめたね。指示語が遠くを指しているとき、それは「ここまでの長いお話を一度まとめますよ」という合図なんだ。
ミライくん
なるほど。一言で言えないくらい長い内容を指しているから、直前の一文だけを見ても答えが見つからないってことか。
佐藤先生
その通り。だから、探し方のコツとしては「直前で見つからないなら、話を巻き戻す」こと。ビデオを巻き戻すように、筆者がその話題を始めたポイントまで戻ってみるんだ。
ミライくん
でも、どこまで戻ればいいのかわからなくなりそうです。
佐藤先生
そこで「接続詞」に注目するんだ。「しかし」とか「つまり」とか「例えば」という言葉だね。これらの言葉は、話の区切りを教えてくれる。指示語が遠くを指している場合は、その段落の最初や、前の段落のまとめの部分に答えが隠れていることが多いんだよ。
ミライくん
段落の最初の方まで戻ることもあるんですね。ちょっとやってみます……。あ、この「これ」って、前の段落で説明していた「都会の生活で失われつつある静寂」のことじゃないですか?
佐藤先生
素晴らしい!よく見つけたね。直前には「テレビの音」とか「車の騒音」といった具体的な言葉しかなかったけれど、筆者が一番言いたかったのは、それらをまとめた「静寂の喪失」だったわけだ。
ミライくん
本当だ。直前の単語だけを見ていたら、絶対に正解できませんでした。
佐藤先生
もう一つ、大事なテクニックを教えよう。答えだと思った言葉を見つけたら、それを指示語の場所に「代入」して読んでみるんだ。
ミライくん
代入? 数学みたいですね。
佐藤先生
そう。もし「都会の生活で失われつつある静寂」が正解なら、「これ」をその言葉に置き換えて文章を読んでみる。それで意味がスムーズに通れば、それが正解だ。
ミライくん
やってみます。「……都会の生活で失われつつある静寂は、現代人のストレスの原因になっている」。あ、めちゃくちゃしっくりきます!
佐藤先生
完璧だね。指示語が遠いときは、筆者が読者に対して「ここまでの話を忘れていないかな? 大事なまとめに入るよ」と語りかけている証拠なんだ。
ミライくん
そう考えると、指示語ってすごく親切な言葉に見えてきました。
佐藤先生
いい視点だね。指示語は「謎」ではなく「橋渡し」なんだ。遠くにある答えを探すときは、焦らずに「話のまとまり」を意識して、筆者がどこからその話を始めたのかを丁寧にたどってみよう。
ミライくん
わかりました。これからは直前だけじゃなくて、少し広い視野で文章を眺めてみます!
佐藤先生
その調子だよ。指示語をマスターすれば、文章全体の流れが見えるようになるからね。
指示語の内容が遠い場合の解き方とルール
国語の読解問題で多くの生徒を悩ませるのが、指示語(これ・それ・あれ・どれ)が指す内容が、すぐ近くに見当たらないパターンです。指示語は必ずしも直前の言葉を指すわけではありません。以下のルールを意識することで、どんなに離れていても確実に正解を導き出すことができます。
1.指示語は「内容をまとめる袋」であると理解する
筆者は、長い説明や具体的なエピソードを繰り返すのを避けるために指示語を使います。特に指示語が遠くを指す場合は、直前の単語ではなく「数行にわたる内容全体」や「段落全体の意味」をひとまとめにしていることが多いのです。答えを探す際は、単語一つを探すのではなく「どのような話のまとまりを指しているか」という視点を持ってください。
2.話の起点(スタート地点)まで巻き戻す
直前の一文を確認して正解らしいものがない場合は、迷わず視線を上に動かしましょう。目安となるのは、段落の冒頭や「接続詞」の直後です。筆者が新しい話題を始めた場所まで戻り、そこから指示語の直前までがどのようなテーマで語られていたかを確認します。
3.「代入法」で最終チェックを行う
見つけた答えが正しいかどうかを確認するために、指示語の部分にその言葉を当てはめて文章を読み直します。
・意味が通じない場合:もっと広い範囲を指しているか、別の場所を指しています。
・意味がスムーズに通じる場合:それが正解です。
この「当てはめ」作業を行うだけで、ケアレスミスは劇的に減ります。
4.「指示語の直後の言葉」をヒントにする
「これらの方針は……」というように、指示語の直後に名詞がついている場合は大きなヒントになります。この場合、前の文章から「方針」にあたる具体的な内容(~すること、~という計画など)を探せばよいのです。
結論:指示語が遠いときは、焦らず「話のまとまり」を代入して確認する
指示語の内容が遠くにあるのは、筆者がそれまでの話を「要約」しようとしているサインです。
答えを見つける手順は、
① 直前を確認する
② なければ段落の始まりや接続詞まで話を巻き戻す
③ 話のテーマをひとまとめにした言葉を探す
④ 見つけた言葉を指示語に当てはめて、意味が通るか確認する
このステップを徹底すれば、どんなに離れた指示語でも正解を選ぶことができます。
理解度チェックテスト!
Q1. 指示語の「これ」が直前の文で見つからないとき、どうすればいい?
Q2. 指示語が遠くを指しているとき、それは筆者のどんなサイン?
Q3. 答えの候補を見つけたあと、最後に行うべきことは?
ミライ・キャリアアカデミーでは、一人ひとりの「わからない」に寄り添い、考える楽しさを伝える授業を行っています。
