【化学】化学反応の量的関係をマスター!mol(モル)を使った計算の3ステップ

放課後の理科室で、ミライくんが化学反応式が並んだプリントを前に、大きなため息をついています。

化学反応の計算は料理と同じ?

ミライくん ミライくん
佐藤先生、この化学反応式の計算が全然わかりません。マグネシウムが何グラムで、酸素が何リットル反応して……とか、数字がいっぱい出てきて頭がパンクしそうです。
佐藤先生 佐藤先生
ミライくん、大丈夫だよ。みんな最初はそこでつまずくんだ。でもね、化学反応の計算は「料理のレシピ」と同じだと思えば、実はとってもシンプルなんだよ。
ミライくん ミライくん
料理のレシピですか。理科の計算なのに。
佐藤先生 佐藤先生
そうだよ。例えば、目玉焼き定食をイメージしてみて。卵1個と、ご飯1膳で「目玉焼き定食」が1つ完成するとするよね。もし卵が10個あったら、定食は何個作れるかな。
ミライくん ミライくん
そりゃ、ご飯も10膳あれば、10個作れますよね。
佐藤先生 佐藤先生
その通り。化学もそれと同じ。まずは材料の「個数」の比率を考えるのが一番大事なんだ。化学反応式の前についている大きな数字は、この「個数の比率」を表しているんだよ。

反応式の数字は「レシピの分量」

ミライくん ミライくん
先生、例えばマグネシウムの燃焼なら、2Mg + O2 -> 2MgO ですよね。この「2」とかの数字がレシピの分量なんですか。
佐藤先生 佐藤先生
正解!この式は「マグネシウム2個と、酸素分子1個が合体して、酸化マグネシウムが2個できる」というレシピなんだ。つまり「2:1:2」というセットで反応が進むということだね。
ミライくん ミライくん
なるほど。でも先生、テストでは「何個」じゃなくて「何グラム」で聞かれるからややこしいんです。
佐藤先生 佐藤先生
そこが最大のポイントだね。化学の世界では、目に見えないほど小さな粒を扱うから、「1個、2個」と数える代わりに「mol(モル)」という単位を使うんだ。ミライくん、1ダースって何個のことだったかな。
ミライくん ミライくん
12個のことですよね。
佐藤先生 佐藤先生
それと同じで、1molというのは、すっごくたくさんの粒が集まった「ひとまとまり」のことなんだ。レシピの数字は、そのまま「何molずつ使うか」という数字として読み替えていいんだよ。
ミライくん ミライくん
つまり、さっきの式なら「2molのマグネシウムと、1molの酸素が反応する」ってことですね。

グラムやリットルを「mol」という共通チケットに換える

ミライくん ミライくん
でも先生、やっぱりグラムが出てくるとわからなくなります。
佐藤先生 佐藤先生
そこはね、一度全部「mol」という共通のチケットに両替するイメージを持つといいよ。外国旅行に行くときに、円をドルに両替するのと似ているね。グラムのままだと酸素のリットルと比較できないけど、両方をmolに直せば、さっきの「2:1」というレシピがそのまま使えるようになるんだ。
ミライくん ミライくん
両替ですか。どうやってやるんですか。
佐藤先生 佐藤先生
マグネシウムなら、原子量という「1molあたりの重さ」が決まっているよね。それを手がかりに、今あるグラムが何molにあたらか計算する。酸素なら22.4リットルで1molというルールがある。こうして一度molに直してしまえば、あとはレシピの比率で計算するだけなんだ。
ミライくん ミライくん
一度molにまとめちゃえば、あとは算数の比の問題になるんですね。
佐藤先生 佐藤先生
そう!そして最後に、求めたいものがグラムなら重さに、リットルなら体積に、もう一度「両替」して戻してあげる。これが化学反応の計算の正体だよ。

結論:化学反応の量的関係を解くための3ステップ

ミライくん、混乱しそうになったらこの3つの手順を思い出してごらん。

ステップ1:わかっている数字(グラムやリットル)を、まず「mol」に直す。

重さなら分子量や原子量で割り、気体の体積なら22.4で割って、とにかくmolという共通チケットに両替します。

ステップ2:化学反応式の「係数(大きな数字)」の比を使って、求めたい物質の「mol」を出す。

レシピが2:1なら、材料が0.5molあれば酸素は0.25mol必要、という風に比の計算をします。

ステップ3:出した「mol」を、聞かれている単位(グラムやリットル)に「両替」して戻す。

最後に重さに戻したり、体積に戻したりして、答えを完成させます。

この「molを中心にした両替」さえマスターすれば、どんなに難しい式が出てきても迷わなくなるよ。

ミライくん ミライくん
佐藤先生、なんだか霧が晴れたみたいです!まずは何でもかんでもmolに両替すればいいんですね。これなら自分でも解けそうな気がしてきました。
佐藤先生 佐藤先生
その調子だよ、ミライくん。化学はパズルや料理と同じ。ルールさえわかれば、数字を動かすのが楽しくなってくるはずだよ。

理解度チェッククイズ

問1. 化学反応式 2H2 + O2 -> 2H2O で、水素分子が4molあるとき、酸素分子は何mol必要ですか?

問2. 化学の計算で、グラムやリットルを比較するために、一度変換すべき「共通の単位」は何ですか?

問3. 標準状態で、どんな気体でも「1mol」が集まったときの体積は何リットルと決まっていますか?

「化学の計算をもっと得意にしたい!」そんな君へ。

ミライ・キャリアアカデミーでは、難しい計算も「身近な例え」でスッキリわかるまで丁寧に指導します。苦手科目を武器に変えて、自信を持ってテストに臨みませんか?

無料学習相談・お申し込みはこちら