日本の選挙権はどう広がってきた?明治から現代までをわかりやすく解説

選挙権の広がり|未来キャリアアカデミー

選挙権の広がり

ミライくん
ミライくん

「先生、今の選挙ってみんな投票できるけど、昔からそうだったんですか?なんか違うって聞いたことがあるんだけど…。」

佐藤先生
佐藤先生

「うん、とてもいい質問だね。実は昔の日本では、今みたいに誰でも投票できたわけじゃないんだよ。今日はその『選挙権がどうやって広がっていったのか』をわかりやすく説明しようか。」

そもそも選挙権って何?

ミライくん
ミライくん

「選挙権って…ぼくでも聞いたことあるけど、どういう意味?」

佐藤先生
佐藤先生

「選挙権とは、『誰かを選ぶために投票できる権利』のことだよ。投票することで政治に参加できるんだ。今は18歳以上なら日本国民なら誰でも投票できるよね。でも、それは昔からそうだったわけじゃないんだ。」

日本で最初の選挙(1889〜1890年)

ミライくん
ミライくん

「じゃあ、最初はどうだったの?」

佐藤先生
佐藤先生

「日本が近代国家になっていく中で、1889年に明治憲法(大日本帝国憲法)ができたんだ。そこで国会がつくられることになって、翌年の1890年に初めての衆議院議員の選挙が行われたよ。」

ミライくん
ミライくん

「へえ!じゃあ1889年に選挙があったんだね!」

佐藤先生
佐藤先生

「そう。でもね、この時の選挙で投票できたのはごく一部の人だけだったんだよ。」

ミライくん
ミライくん

「えっ、どんな人だけ?」

佐藤先生
佐藤先生

「当時は、満25歳以上の男性で一定以上の税金(高いお金)を納めている人だけが投票できたんだ。つまり、お金がある人だけに限られていたんだよ。」

ミライくん
ミライくん

「それって…ほとんどの人が投票できなかったってこと?」

佐藤先生
佐藤先生

「そう。実際に投票できた人は、たった人口の約1%くらいだけだったんだよ。」

だんだん投票できる人が増えていった(1900〜1920年代)

ミライくん
ミライくん

「その後はどうなったの?」

佐藤先生
佐藤先生

「最初は投票できる条件がとても厳しくて、お金持ちの一部だけだったんだけど、少しずつ条件が緩(ゆる)くなっていったんだ。」

ミライくん
ミライくん

「どういうふうに?」

佐藤先生
佐藤先生

「当初は30円以上の納税が必要だったのが、10円 → 3円と次第に下がっていって、選挙に参加できる人が増えていったんだよ。」

ミライくん
ミライくん

「お金があまりなくても投票できるようになっていったんだね。」

佐藤先生
佐藤先生

「そう。でも、まだ全員ではない。満25歳以上の男性の中でも、税金をたくさん納めている人だけだったんだ。」

「普通選挙」って何?

佐藤先生
佐藤先生

「普通選挙というのは、お金の量や身分に関係なく、その年齢の条件を満たせば誰でも投票できる選挙のことなんだ。つまり、特別な条件なしで参加できる選挙のことだよ。」

ミライくん
ミライくん

「『普通選挙』ってよく聞くけど、普通ってどういう意味?」

ミライくん
ミライくん

「じゃあ昔は普通じゃなかったってこと?」

佐藤先生
佐藤先生

「そうなんだ。最初は『制限選挙』って言って、お金や身分などの条件がついていたんだよ。」

大きな転換点:1925年の普通選挙法

ミライくん
ミライくん

「で、いつ普通選挙になったの?」

佐藤先生
佐藤先生

「1925年、日本では『普通選挙法』が成立して、満25歳以上のすべての男性が投票できるようになったんだ。」

ミライくん
ミライくん

「すべての男性って、税金とか関係なく?」

佐藤先生
佐藤先生

「そう。税金の条件がなくなって、当時の男性ならほとんどみんな投票できるようになったんだ。これを『男性普通選挙』と呼ぶよ。」

ミライくん
ミライくん

「でも、やっぱり女性は投票できなかったんだよね?」

佐藤先生
佐藤先生

「うん。残念だけど、この時の普通選挙法では男性だけが対象だったんだ。」

女性の参政権(投票できる権利)の獲得

佐藤先生
佐藤先生

「日本では1945年(昭和20年)に女性にも選挙権が与えられたよ。」

ミライくん
ミライくん

「じゃあ、女性はいつ投票できるようになったの?」

ミライくん
ミライくん

「それって戦争の後なんだね。」

佐藤先生
佐藤先生

「そうなんだ。第二次世界大戦の後、1946年(昭和21年)に男女平等の普通選挙が初めて実施されたんだよ。これで男性も女性も同じ条件で投票できるようになったの。」

投票年齢の変化(さらに近い時代)

ミライくん
ミライくん

「えっ、変わったの?」

佐藤先生
佐藤先生

「そしてもっと最近の話だけど、選挙できる年齢も変わったんだ。」

「うん。2022年に日本では、今の18歳以上なら誰でも投票できるようになったんだよ。」

ミライくん
ミライくん

「そうなんだ!高校生でも投票できる人がいるってこと?」

佐藤先生
佐藤先生

「そういうことだね。これも選挙権が広がった結果なんだ。」

まとめ

佐藤先生
佐藤先生

先生: 「今の選挙があるまで、日本では一歩ずつ投票できる人の範囲が広がってきたんだ。」

✔ 1890年:ごく一部のお金持ちの男性だけが投票できた。

✔ 1925年:すべての25歳以上の男性が投票できるようになった(男性普通選挙)。

✔ 1945〜46年:女性も含めて、ほとんどの大人が投票できるようになった(完全普通選挙)。

✔ 2022年:18歳以上に投票年齢が下がった。

ミライくん: 「なるほど!ぼくたちが投票できるのは、ずっと昔の人たちの努力があったからなんだね。」

先生: 「その通り!歴史を知ることで、今の選挙権の大切さもわかるようになるよ。」

チェック問題

1) 1890年の日本の選挙で投票できた人はどのような人でしたか?

ワンポイント:当時は納税の条件があり、お金を多く納める人だけが投票できました。

2) 1925年の普通選挙法は何を実現しましたか?

ワンポイント:1925年は男性の普通選挙が実現した年です。

3) 日本で男女が平等に投票できるようになったのはいつごろですか?

ワンポイント:第二次世界大戦後の1945〜1946年に女性にも選挙権が与えられ、男女平等の普通選挙が実施されました。

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