組み合わせCはなぜこの式?nCrの公式を図と例で完全理解
目次
✅ 最初の結論(ここだけ見ればOK)
異なる n 個のものから k 個を選ぶ方法の数(順番は考えない)は、
nCk = nCk = n! / (k! (n - k)!)
です。
この公式は、まず「順番を考えて全部並べる」そこから「いらない順番の違い」を消すという考え方で作られています。
① まず「選ぶ」とはどういうことかを図で考える
たとえば、次の 5 人 がいるとします。
● A ● B ● C ● D ● E
ここから 2 人を選ぶ とき、次のような選び方があります。
(A, B) (A, C) (A, D) (A, E) (B, C) (B, D) (B, E) (C, D) (C, E) (D, E)
ここで大事なのは、
(A, B) と (B, A) は同じ
ということです。
👉 順番はどうでもよく、「誰と誰か」だけが大事 これが「組み合わせ」です。
② でも、いきなり組み合わせを数えるのは難しい
そこで数学では、遠回りだけど確実な方法を使います。
それが、
- ① いったん「順番あり」で全部数える
- ② そのあと「順番の違い」を消す
③ Step1:順番ありで数える(順列)
さきほどの 5 人から 2 人を選ぶ場面を、順番ありで考えてみます。
1番目 → 2番目
という形で並べると、
A → B B → A
は 別もの になります。
図で見るとこうです
A → B A → C A → D A → E B → A B → C B → D B → E C → A C → B C → D C → E ...
数で考えると
・1 人目:5 通り
・2 人目:残り 4 通り
5 × 4 = 20 通り
これが 順列 です。
一般の式にすると
n 個から k 個を、順番ありで選ぶと
nPk = n × (n-1) × (n-2) × ...
になります。
④ Step2:「順番のせいで増えすぎた分」を消す
でも、組み合わせでは
A → B B → A
は同じでしたよね。
つまり、同じ選び方を何回も数えてしまっているのです。
図で確認してみましょう
2 人を選んだ場合、その 2 人の並び方は?
A B B A
👉 2 通り
これは
2!(2の階乗)
です。
もう少し一般化すると
k 人選んだとき、その並び方は
k! 通り
あります。
だからこう考える
順列の数 = 組み合わせの数 × 並べ方の数
つまり、
nPk = nCk × k!
(※上の式はイメージのための表記です)
両辺を k! で割ると
nCk = nPk ÷ k!
⑤ Step3:順列の式を代入する
順列はこうでしたね。
nPk = n × (n-1) × ... × (n-k+1)
これを代入すると、
nCk = (n × (n-1) × ... × (n-k+1)) ÷ k!
⑥ 階乗を使ってスッキリさせる
ここで 階乗 を使います。
階乗とは?
5! = 5 × 4 × 3 × 2 × 1
という意味です。
図で見ると
n! は次のように並びます。
n! = n × (n-1) × (n-2) × … × 1
この中から
(n-k)! = (n-k) × (n-k-1) × … × 1
を消すと、
n × (n-1) × … × (n-k+1)
が残ります。
つまり
n × (n-1) × … × (n-k+1) = n! / (n-k)!
⑦ これを式に戻す
nCk = (n! ÷ (n-k)!) ÷ k! = n! / (k!(n-k)!)
⑧ 公式の意味を図でまとめる
n! → 全員を順番ありで並べた数 k! → 選んだ人たちの順番(いらない) (n-k)! → 選ばれなかった人たちの順番(いらない)
n! ────────────── ← いらない順番を消す k! × (n-k)!
👉 「誰を選んだか」だけが残る
🔁 最後の結論(もう一度)
組み合わせとは、
順番を考えずに選ぶ方法の数
であり、その数は
nCk = n! / (k!(n-k)!)
で求められます。
この公式は、順列で数えすぎた分を、図のように丁寧に消した結果なのです。
もし次に進むなら、
- 「なぜ nCk = nCn-k になるのか」
- 図を使った C の大小比較
- 実際の入試問題での使われ方
も、同じレベル感で解説できます。
チェック問題
問題 1)5 人 A,B,C,D,E から 2 人を選ぶとき、組み合わせは何通り?
問題 2)一般に nCk の式はどれ?
問題 3)4 人から 1 人を選ぶ組み合わせは何通り?
もっと詳しく知りたい方へ
個別の疑問や導入相談は下のリンクからお気軽にお問い合わせください。
