長文読解がスラスラ解ける!名詞を後ろから説明する「分詞の後置修飾」のコツを佐藤先生が伝授
分詞の後置修飾とは??
ミライくん
放課後の図書室。ミライくんは、英語の長文読解の問題集を広げたまま、眉間にしわを寄せて固まっていました。
「佐藤先生、また壁にぶち当たりました。単語の意味はなんとなくわかるんですけど、どこからどこまでが主語なのか、誰が何をしてるのかが、文が長くなると全然見えてこないんです」
佐藤先生
佐藤先生は、ミライくんが指差している英文をのぞき込みました。そこには、The boy playing soccer is my brother. という一文がありました。
「なるほどね。ミライくん、この文の中で、主語はどれだと思う?」
ミライくん
「ええと……The boyですか? でも、その後にplayingっていう動詞みたいなのが付いてるし、isもあるし。もう、動詞が2つあるみたいでパニックです」
佐藤先生
佐藤先生はミライくんのノートの端に、大きな犬の絵を描きました。
「じゃあ、ちょっとイメージしてみようか。例えば、ミライくんの目の前に大きな犬がいるとするよね。ただの『犬』なら、a dogでいい。でも、その犬が『公園で走っている』としたら、どう説明する?」
ミライくん
「えーと、走っている……runningですよね。a running dogかな?」
佐藤先生
「お、いい線いってるね。1語で説明するならそれで正解。でもね、英語には『説明が長くなったら、後ろに置く』っていう大事なルールがあるんだ。走っている場所が『公園で』という言葉まで含めて、a dog running in the parkになると、dogの後ろに説明がつくんだよ」
ミライくん
ミライくんは目を丸くしました。「後ろから説明するんですか?」
佐藤先生
「そう。これを専門用語で『後置修飾』って言うんだ。日本語は『公園で走っている犬』って、前から説明するでしょ? でも英語は『犬、どんな? 公園で走っているやつ』っていう順番で言葉を並べるんだよ」
ミライくん
「なんだか、後出しジャンケンみたいですね」
佐藤先生
「いい例えだね! まさに後出しなんだ。今回のテーマ、分詞の後置修飾をマスターすれば、長い文も怖くなくなるよ」
佐藤先生は、ホワイトボードに2つのパターンを書き出しました。一つは「~している」という現在分詞、もう一つは「~されている」という過去分詞です。
「まずは、ミライくんがさっき混乱した現在分詞のパターンから見てみよう。さっきの The boy playing soccer is my brother. だ。この playing soccer は、直前の The boy を詳しく説明している塊なんだ。だから、『サッカーをしている(その)男の子』という大きな主語になるんだよ」
ミライくん
「……あ! ということは、is の前までが全部ひとかたまりの主語ってことですか?」
佐藤先生
「その通り! 文全体を見ると、『サッカーをしている男の子は、僕の弟です』という意味になる。playingが動詞の進行形に見えちゃうかもしれないけど、be動詞がないときは『~している……な人(物)』っていう説明カードだと思ってごらん」
ミライくん
「説明カード……。そう考えると、ちょっと楽ですね。じゃあ先生、もう一つの『過去分詞』の方はどうなるんですか?」
佐藤先生
「過去分詞は『~された』という受け身の意味で後ろから説明するんだ。例えば、ミライくんが持っているそのペン、どこで作られたものかな?」
ミライくん
「ええと、Made in Japanって書いてあります」
佐藤先生
「それだよ! まさにそれ。a pen made in Japan は、『日本で作られたペン』だよね。made という過去分詞が、直前の pen を後ろから説明している。これを The pen made in Japan is good. と言えば、『日本で作られたそのペンは、質が良い』という意味になるんだ」
ミライくん
「あ、Made in Japanって、実は後置修飾だったんですね。普通に使いすぎてて気づきませんでした」
佐藤先生
「日常にあふれているんだよ。例えば、お店で『壊れた時計』を見かけたら a broken watch だけど、『あそこで壊された時計』なら a watch broken over there になる。説明が2語以上になって長くなると、後ろに回る。このリズムをつかむのがコツだよ」
ミライくん
ミライくんは、少しずつ英文の構造が見えてきたようで、ペンを動かし始めました。
「先生、見分け方のコツってありますか? どっちを使えばいいか迷いそうで」
佐藤先生
「いい質問だね。ポイントは、説明される名詞と、分詞の関係を考えることだよ。名詞が自分でその動作を『している』ならing(現在分詞)。名詞がその動作を『されている』なら過去分詞。例えば、『本を読んでいる女の子』なら、女の子は自分で読むから a girl reading a book。『英語で書かれた本』なら、本は書かれるものだから a book written in English になる」
ミライくん
「なるほど! 自分がやるか、されるか、ですね。自分からやるならアクティブなing、されるなら受け身の過去分詞。これならいけそうです!」
佐藤先生
「素晴らしい。じゃあ、ちょっと練習してみようか。The girl sitting by the window is Hana. という文があったら、どう訳す?」
ミライくん
「ええと、sitting by the window が girl の説明だから……『窓のそばに座っている女の子は、ハナです』。合ってますか?」
佐藤先生
「完璧だ! じゃあ、The picture taken by Ken is beautiful. は?」
ミライくん
「takenはtakeの過去分詞だから……『ケンによって撮られた写真は、美しい』。できました!」
佐藤先生
ミライくんの顔に自信が戻ってきました。佐藤先生は満足そうにうなずきました。
「これで、長い文が出てきても、名詞の直後にingや過去分詞が来たら『おっと、ここから説明が始まるな』って身構えることができるね。英語は大事な結論を先に言って、詳しい説明は後から付け足す言語なんだ。そのリズムに乗っちゃえば、偏差値なんて勝手に上がっていくよ」
ミライくん
「後出しルールのリズムですね。よし、もう一回問題集に戻ってみます!」
後置修飾(現在分詞・過去分詞)を理解するためのポイント
後置修飾とは、名詞(人や物)を後ろから詳しく説明する形のことです。英語では、説明する言葉が2語以上のセットになって長くなると、名詞の後ろに置くというルールがあります。
1. 現在分詞(~ing)を使う場合
意味:「~している(名詞)」
イメージ:名詞がその動作を自ら行っているときに使います。
例文:The boy running in the park(公園を走っている男の子)
構造:[名詞] + [~ing……] の形で、後ろの塊が前の名詞を修飾します。
2. 過去分詞(~ed など)を使う場合
意味:「~された/~してある(名詞)」
イメージ:名詞がその動作を受ける側(受け身)のときに使います。
例文:The book written in English(英語で書かれた本)
構造:[名詞] + [過去分詞……] の形で、後ろの塊が前の名詞を修飾します。
\ 理解度をチェック! /
Q1.「あそこで歌っている女の子」を英語にすると?
Q2. The cake ( ) by my mother is delicious. (母によって作られたケーキ)
Q3. 英語で「説明が長くなったとき」のルールは?
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