【中学生】分詞構文は「省略の魔法」!ingと過去分詞の使い分けを完全攻略

放課後の図書室で、ミライくんが分厚い英語の参考書を広げたまま、魂が抜けたような顔で天井を見上げています。ページには「分詞構文」という漢字四文字のいかついタイトルが躍っていました。そこへ、数学の資料を探しに来た佐藤先生が、ミライくんの異変に気づいて足を止めます。

分詞構文は「省略」のテクニック?

ミライくん ミライくん
佐藤先生……英語が僕を攻撃してきます。この「ブンシコウブン」って何ですか?漢字からして怖いです。ingから始まったり、過去分詞のedから始まったり、ルールがめちゃくちゃで意味が分かりません。
佐藤先生 佐藤先生
おやおや、ミライくん。ついに英語のラスボスの一つ、分詞構文に出会ってしまったんだね。確かに「分詞構文」なんて名前を聞くと、難解な呪文みたいに感じるかもしれない。でも実はこれ、現代のSNSや日常会話でみんなが無意識に使っている「省略のテクニック」と同じなんだよ。
ミライくん ミライくん
省略? 英語の人たちって、そんなに楽をしたいんですか?
佐藤先生 佐藤先生
そうだよ。例えばミライくん、友達と放課後に遊ぶ約束をする時、わざわざ「私は今日学校が終わったら、私は駅前に行って、私はミライくんと合流します」なんて言わないだろう?
ミライくん ミライくん
言わないですね。「学校終わったら駅行くわ」で済みます。
佐藤先生 佐藤先生
その「当たり前のことを省く感覚」こそが、分詞構文の正体なんだ。今日はミライくんの頭の中にある「接続詞」と「主語」という重たい荷物を、ingやedという魔法の粉で軽くする方法を伝授しよう。

実践!ingとedの使い分け

ミライくん ミライくん
魔法の粉!それなら僕にも扱えるかもしれません。でも、ingだけじゃなくてedから始まるのもあるんですよね?
佐藤先生 佐藤先生
そこが今回の最大のポイントだね。まずは基本のingから、そしてミライくんが怖がっているedの正体まで順番に解き明かしていこう。ちなみに、ベースとなる現在分詞と過去分詞の違いを理解しておくと、もっとスムーズに身につくよ。
ミライくん ミライくん
詳しく教えてください!
佐藤先生 佐藤先生
よし、じゃあ具体的な場面で考えてみよう。ミライくん、昨日公園を歩いていたら、偶然かわいい犬を見かけたとする。これを真面目な英語で言うとどうなるかな?
ミライくん ミライくん
ええと、「When I was walking in the park, I saw a cute dog.」ですかね。
佐藤先生 佐藤先生
完璧だね。でも、この文章をよく見てごらん。「私が」歩いていた時、「私が」犬を見た。主語の I が二回も出てくるだろう? 英語を話す人たちは、これが「くどい」と感じるんだ。
ミライくん ミライくん
確かに、一回言えば分かるだろ!って言いたくなりますね。
佐藤先生 佐藤先生
そこで分詞構文の登場だ。まず、意味を繋いでいた When という接続詞をポイッと捨てる。次に、二回出てきた主語のうち、前の方の I も捨ててしまう。
ミライくん ミライくん
えっ、捨てちゃって大丈夫なんですか? 誰が歩いてるか分からなくなっちゃいません?
佐藤先生 佐藤先生
大丈夫。後ろの文章に I saw... と書いてあれば、歩いていたのも当然 I だって分かるからね。そして最後に、残された動詞の walk を ing の形に変えてあげるんだ。
ミライくん ミライくん
そうするとどうなるんですか?
佐藤先生 佐藤先生
Walking in the park, I saw a cute dog. という形になる。これが分詞構文だ。「公園を歩いていて、かわいい犬を見たよ」という、より軽やかでリズムの良い文章になっただろう?
ミライくん ミライくん
おおっ! なんかスッキリしました。ingにするだけで「〜した時」っていう意味までセットで入っちゃうんですね。
佐藤先生 佐藤先生
その通り。じゃあ、次はミライくんが混乱している「過去分詞(ed)」のパターンだ。例えば、「フランス語で書かれているので、その本は難しい」という文を考えてみよう。
ミライくん ミライくん
ええと、「Because the book is written in French, it is difficult.」かな。
佐藤先生 佐藤先生
正解。ここでも、さっきの「省略のステップ」を使ってみよう。まず Because を消す。次に主語の the book も、後ろの it と同じだから消す。
ミライくん ミライくん
残ったのは is written ですね。これを ing にするから……Being written ですか?
佐藤先生 佐藤先生
おっ、鋭いね! その通りだ。でも、ここからが英語の面白いところで、この Being はすごく影が薄くて、よく省略されちゃうんだ。
ミライくん ミライくん
えっ、Being を消しちゃうんですか? そうすると……。
佐藤先生 佐藤先生
Written in French, the book is difficult. という文が残る。ほら、いきなり過去分詞の Written から始まっただろう? 過去分詞から始まる分詞構文は、実は「Being が隠れている形」なんだよ。
ミライくん ミライくん
なるほど! 「書かれている」という受動態(受け身)の文章を省略すると、最後には過去分詞だけが残るってことですね。

文脈で「いい感じ」に繋ぐコツ

佐藤先生 佐藤先生
その通り! だから、分詞構文を見分ける時は「自分でする(能動)」なら ing、「〜される(受身)」なら過去分詞(edなど)で始まると覚えておけばいいんだよ。
ミライくん ミライくん
自分でするなら ing、されるなら過去分詞。急に視界が開けました!
佐藤先生 佐藤先生
よかった。実はこの分詞構文, 文脈によって「〜した時(時)」だけじゃなくて、「〜なので(理由)」とか「〜しながら(付帯状況)」なんていう、いろんな接続詞の役割を一人でこなしてしまうんだ。
ミライくん ミライくん
ええっ、それって逆にややこしくないですか? どの意味か分からなくなりそうです。
佐藤先生 佐藤先生
そこは、前後の文を読んで「自然なつながり」を考えればいいだけなんだよ。例えば「Feeling tired, I went to bed early.」という文があったとする。ミライくんならどう訳す?
ミライくん ミライくん
Feeling tired は「疲れている」。I went to bed early は「早く寝た」。……「疲れていたので、早く寝た」かな?
佐藤先生 佐藤先生
その通り! ここでは「〜なので」という理由の意味が一番しっくりくるよね。じゃあ、「Opening the door, he found a letter.」ならどうかな?
ミライくん ミライくん
ドアを開けた……彼は手紙を見つけた……。「ドアを開けたとき、手紙を見つけた」ですね。
佐藤先生 佐藤先生
正解。つまり、ing や過去分詞の塊(カタマリ)が文の最初や途中にポンと置いてあったら、それは「前の文と後ろの文を、いい感じに繋いでね!」という作者からのメッセージなんだよ。
ミライくん ミライくん
いい感じに繋ぐ……。なんか、パズルみたいで面白いですね。 でも先生、一番大事なルールが一つだけあるって言ってましたよね?
佐藤先生 佐藤先生
よく覚えていたね。それは「前後の主語が同じであること」。さっきの犬の例で言うと、「私が」歩いていて、「私が」犬を見たから成立するんだ。もし「私が歩いていたら、お母さんが僕を呼んだ」という文だったら、勝手に I を消しちゃいけないんだよ。
ミライくん ミライくん
なるほど。勝手に消しちゃうと、お母さんが公園を散歩してたことになっちゃいますもんね(笑)。
佐藤先生 佐藤先生
その通り! それと、もう一つ。分詞構文は少し「カッコつけた表現」というか、物語やニュース、論文なんかでよく使われるんだ。会話で使う時は「〜しながら」という同時進行の意味で、文の最後に置く形が一番使いやすいよ。
ミライくん ミライくん
文の後ろ? 例えばどんな感じですか?
佐藤先生 佐藤先生
例えば「He sat on the bench, watching the sunset.」とかね。
ミライくん ミライくん
彼はベンチに座っていた……夕日を見ながら。……あ!これ、すごく情景が浮かびますね! 映画のワンシーンみたいです。
佐藤先生 佐藤先生
いい感性だね、ミライくん。コンマを打って ing や過去分詞を付け足すだけで、その場の雰囲気を一気に豊かにできる。これが分詞構文の魔法なんだ。
ミライくん ミライくん
先生、だんだん分詞構文が怖くなくなってきました。むしろ、ちょっと使いこなしてみたいです。
佐藤先生 佐藤先生
その意気だよ。じゃあ、ミライくんが自分でも作れるように、頭の中を整理するための結論をまとめてあげよう。これさえ覚えておけば、もうテストでも迷わないはずだよ。

結論:分詞構文の作り方と見分け方

分詞構文は、接続詞(when, because など)と主語を省いて、文章をスッキリさせるテクニックです。

1.作り方の3ステップ

ステップ1:接続詞(when, because, as など)を消す。
ステップ2:前の主語と後ろの主語が同じなら、前の主語を消す。
ステップ3:残った動詞を変化させる。
 ・「〜する」という能動なら → ing形(現在分詞)
 ・「〜される」という受動なら → 過去分詞(Beingが省略された形)
※否定したい時は、分詞の前に Not を置くだけ!

2.代表的な4つの意味

文脈に合わせて「いい感じのつながり」を選びましょう。
(時)〜する時、〜した時
(理由)〜なので、〜だから
(付帯状況)〜しながら、そして〜した
(条件)もし〜ならば

3.見分けるポイント

文の最初や途中に「ing や 過去分詞から始まる言葉の塊」があり、その後に「主語 + 動詞」のちゃんとした文が続いていたら、それは分詞構文です。

ミライくん ミライくん
佐藤先生、ありがとうございます!「いい感じに繋ぐ」っていうのが、僕には一番しっくりきました。特に過去分詞で始まるのは、受け身の Being がサボって消えちゃっただけなんだと思えば怖くないですね。
佐藤先生 佐藤先生
まさにその通りだよ。言葉を尽くして完璧に説明するのも大事だけど、あえて余白を残して「察してもらう」美しさが分詞構文にはあるんだ。
ミライくん ミライくん
英語のラスボス、意外と話しやすい相手だったんですね。さっそく練習問題に挑戦してみます!
佐藤先生 佐藤先生
いい返事だね。分からなくなったら、いつでも「省略の魔法」を思い出してごらん。君ならきっと使いこなせるようになるよ。

ミライ・キャリアアカデミーでは、君の「わからない」を「わかった!」に変えるための無料相談・体験授業をいつでも受け付けています。

理解度チェック!3問クイズ

Q1.「( ) the room, he turned on the light.」 (部屋に入ったとき、彼は明かりをつけた)
空欄に入る正しい形は?

Q2.「( ) in simple English, this book is easy to read.」 (簡単な英語で書かれているので、この本は読みやすい)
空欄に入る正しい形は?

Q3. 分詞構文を作るとき、一番大事なルールはどれ?

まずは無料相談・体験授業から!

詳しく見てみる