英語長文の「it」や「they」の正体を見抜く!代名詞の迷子を卒業する3つの秘策を佐藤先生が解説

代名詞は何を指すの?

佐藤先生

佐藤先生

「ミライくん、代名詞の迷路に迷い込んでいるみたいだね」
ミライくん

ミライくん

「あ、佐藤先生。そうなんです。itとかtheyとか、短い単語だから簡単だと思っていたんですけど、長文になると『こいつら、誰を指してるんだ!』って混乱しちゃって。結局、勘で読んでいる気がします」
佐藤先生

佐藤先生

「代名詞っていうのは、英語の文章における『リレーのバトン』なんだよ。前の文から大事なキーワードを引き継いで、次の文へつなぐ役割をしている。バトンを誰が受け取ったかわからなくなると、レースの行方がわからなくなるのは当然だね。今日は、そのバトンを絶対に見失わないための秘策を教えよう」
ミライくん

ミライくん

「リレーのバトン……。わかりやすいです。ぜひその秘策、教えてください!」
佐藤先生

佐藤先生

「よし。まず、大原則からいこう。代名詞が指す内容は、基本的には『その代名詞よりも前』にあるんだ。後ろを探しちゃダメだよ」
ミライくん

ミライくん

「えっ、後ろを探すこともあるんですか?」
佐藤先生

佐藤先生

「たまに特殊な構文であるけれど、今のミライくんが取り組んでいる長文なら、99パーセントは前にヒントがある。だから、itやtheyが出てきたら、まずは視線を一歩戻す。これが鉄則だね」
ミライくん

ミライくん

「一歩戻る、ですね。メモしました」
佐藤先生

佐藤先生

「次に、代名詞の『形』に注目しよう。ここが一番のポイントだ。itなら単数(ひとつ)、theyなら複数(ふたつ以上)を指す。当たり前のことに聞こえるかもしれないけれど、長文の中だとこれが意外と盲点になるんだよ」

佐藤先生はミライくんのテキストの余白に、サッと例文を書きました。

Tom has many books. He likes reading them.
ミライくん

ミライくん

「このthemは何を指しているかな?」
佐藤先生

佐藤先生

「えーと、Tom……じゃないですね。HeがTomだから。あ、booksだ!複数形だから、themになっているんですね」
佐藤先生

佐藤先生

「その通り。もしこれが He likes reading it. だったら、指しているのは本一冊かもしれないし、あるいは『読書という行為』そのものかもしれない。代名詞が『単数か複数か』をチェックするだけで、候補がぐっと絞られるんだよ」

ミライくん

ミライくん

「なるほど。itだったらsがついていない単語、theyやthemだったらsがついている単語を探せばいいってことか。それなら僕にもできそうです!」
佐藤先生

佐藤先生

「いい感覚だね。でも、ミライくん。もし前に『単数の名詞』が二つあったらどうする?」
ミライくん

ミライくん

「えっ……。例えば、『机の上にペンがある。それは僕のだ。』みたいな時ですか?」
佐藤先生

佐藤先生

「そう。机もペンも一つずつだよね。その場合、itがどちらを指すかは『意味』で考えるしかないけれど、もう一つ強力なヒントがある。それは『場所』だ」
ミライくん

ミライくん

「場所、ですか?」
佐藤先生

佐藤先生

「英語の文章は、基本的には『主語は主語に、目的語は目的語に』引き継がれることが多いんだ。例えば、前の文の主語(一番最初の主役)がTomだったら、次の文のHeもTomである確率が高い。代名詞は、前の文で目立っていた役割をそのまま引き継ぎたがる性質があるんだよ」
ミライくん

ミライくん

「主役は主役のまま、脇役は脇役のままバトンを渡す、みたいな感じですね」
佐藤先生

佐藤先生

「まさにその通り。それから、thatについても触れておこう。itとthatの違いで悩む子も多いけれど、thatは少し指差す力が強いんだ。『さっき言ったそのこと全部!』という感じで、単語一つじゃなくて、前の文の内容全体を指すことがよくある」
ミライくん

ミライくん

「内容全体……。だから、that is why(そういうわけで)とか、長い説明の後に使われるんですね」
佐藤先生

佐藤先生

「よく知っているね!代名詞が何を指しているか突き止めるための練習として、これから長文を読むときは、itやtheyが出てきたら必ず矢印で『指している単語』まで線を引くようにしてみてごらん。なんとなく読み飛ばさないことが、一番の近道だよ」
ミライくん

ミライくん

「線を引く……。面倒くさがらずにやってみます。でも先生、どうしてもどれを指しているか迷ったときは、どうすればいいですか?」
佐藤先生

佐藤先生

「いい質問だね。迷ったら、代名詞の場所に『候補の単語』をそのまま入れて、文を訳してみるんだ。これを『代入法』と呼んでいるよ。 例えば、『彼は箱からリンゴを取り出した。そして、彼はそれを食べた。』という文で、それが『箱』か『リンゴ』か迷ったとする。『彼は箱を食べた』はおかしいけれど、『彼はリンゴを食べた』なら自然だよね」
ミライくん

ミライくん

「あはは、箱を食べたらお腹を壊しちゃいますもんね。意味が通じる方を選べばいいんだ」
佐藤先生

佐藤先生

「そう。英語はパズルなんだ。代名詞というピースが、どの穴にぴったりハマるか。単数・複数という『形』、主語・目的語という『場所』、そして『意味』。この三つのフィルターを通せば、正解は必ず見つかるよ」
ミライくん

ミライくん

「先生、なんだか視界が晴れてきました。今までの僕は、itを見ても『あ、それね』くらいにしか思っていませんでした。これからは、ちゃんと正体を見極めてから先に進むようにします」
佐藤先生

佐藤先生

「その意気だよ、ミライくん。代名詞の正体がわかれば、長文のストーリーが一本の線でつながる。そうすれば、途中で迷子になることもなくなるからね。よし、早速次のパラグラフで矢印を引いてみようか」
ミライくん

ミライくん

「はい!頑張ります!」

英語の長文読解において、代名詞(it, they, that, he, she など)の正体を正確につかむことは、文章全体の意味を理解するための最重要項目です。代名詞が何を指しているかを見抜くための解決策を、以下にまとめます。

結論:代名詞の正体を見抜く3つのステップ

  1. 形(単数か複数か)を確認する
    it なら単数のもの、they / them なら複数のものを指します。まずは直前の文から、この「数」が一致する名詞を探し出しましょう。これだけで候補を大幅に絞り込めます。
  2. 場所(文の中の役割)をチェックする
    代名詞は、前の文の同じポジションにいた語を指す傾向があります。前の文の主語は次の文の主語として代名詞になりやすく、目的語は目的語として引き継がれやすいという性質を意識しましょう。
  3. 代入法で意味を確認する
    候補となる単語を代名詞の場所に直接当てはめて訳してみます。文脈として最も自然な意味になるものが正解です。特に that は直前の単語だけでなく、一文の内容全体を指すことがあるので注意が必要です。

長文を読んでいる途中で「話がわからなくなった」と感じたら、一旦立ち止まって、直近の代名詞が指しているものを矢印で結んでみてください。代名詞の正体(バトンの受け渡し)を明確にすることが、読解スピードと正確性を向上させる鍵となります。

習得度チェッククイズ

Q1. 文中に "them" が出てきたとき、探すべきなのはどれ?

Q2. 代名詞が何を指しているか迷ったとき、候補の言葉を代名詞の場所に入れて訳してみる方法を何という?

Q3. 代名詞が指す内容は、通常文章のどこにある?

英語の「わからない」を「わかる」に変えよう!

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