【理科】植物スケッチの正しい描き方5つのポイント!影を塗るのはNG?

観察を記録する!正しい理科スケッチのコツ

佐藤先生 佐藤先生
ミライくん、今日は理科の観察には欠かせない「スケッチ」について一緒に学んでいこうか。
ミライくん ミライくん
スケッチですか。僕、絵を描くのはあんまり得意じゃないんですよね。図工の時間みたいに、影をつけたり色を塗ったりしなきゃいけないと思うと、ちょっと気が重いです。
佐藤先生 佐藤先生
ははは、そう思うのも無理はないね。でもね、理科のスケッチと図工のデッサンは、実は全然別物なんだよ。理科のスケッチで一番大切なのは「芸術的な美しさ」ではなく、「正確な事実」を伝えることなんだ。
ミライくん ミライくん
正確な事実?きれいじゃなくてもいいってことですか。
佐藤先生 佐藤先生
その通り。極端に言えば、影を塗って立体感を出したり、背景を描き込んだりするのは、理科のスケッチでは「やってはいけないこと」なんだ。
ミライくん ミライくん
ええっ!影をつけちゃダメなんですか。図工だったら先生に怒られちゃいそうですけど。
佐藤先生 佐藤先生
理科のスケッチで影を塗りつぶしてしまうと、そこにある本当の「線」が隠れて見えなくなってしまうだろう?たとえば、葉っぱの模様である「網目状の脈(網状脈)」の上に影を塗ったら、その脈がどうなっているかわからなくなってしまうよね。
ミライくん ミライくん
あ、なるほど。観察したものをそのまま伝えるのが目的なら、余計な情報は邪魔になるってことか。
佐藤先生 佐藤先生
まさにその通り。じゃあ、具体的にどんな道具を使って、どんな風に描けばいいか、ポイントを絞って説明していくね。まず、筆記用具は何を使うと思う。
ミライくん ミライくん
やっぱり鉛筆ですか。でも、細いペンの方がきれいに描けそうな気もします。
佐藤先生 佐藤先生
基本はHBやBくらいの鉛筆一本で十分だよ。ただし、先をしっかり尖らせておくことが条件だ。理科のスケッチの鉄則その一は、「細い線で、はっきりと描くこと」だからね。
ミライくん ミライくん
はっきり、ですね。
佐藤先生 佐藤先生
そう。まず、描こうとする植物をよく見て、一番外側の形から描いていくんだ。この時、迷いながら何度も線を重ねて、モコモコした線にするのはNGだよ。これを「重ね描き」や「なぞり描き」と言うんだけど、線が太くなってしまって、どこが境界線なのかわからなくなるからね。
ミライくん ミライくん
ついつい、形を整えようとして何度もシュッシュッて細い線を重ねて描いちゃいます。
佐藤先生 佐藤先生
気持ちはわかるよ。でも、一筆書きのようなイメージで、一本の細い線で形を決定させるのが理科のルールなんだ。もし間違えたら、消しゴムできれいに消して、もう一度一本の線を引き直す。これが一番正確に情報を残せる方法なんだよ。
ミライくん ミライくん
一本の線で勝負するんですね。ちょっと緊張しますけど、その方がスッキリして見やすそうです。
佐藤先生 佐藤先生
いい心構えだね。次に、理科のスケッチならではの「観察のポイント」について。ただ形を描くだけじゃなくて、植物の「つくり」がわかるように描かなきゃいけない。たとえば、アブラナのような花をスケッチするとしたら、どこに注目すべきだと思う。
ミライくん ミライくん
花の形……かな。
佐藤先生 佐藤先生
形も大事だけど、特に「数の決まり」や「つき方」が重要んだ。花びらは何枚あるか、おしべは何本あるか、めしべはどこから出ているか。こうした「数えられる情報」を正確に写し取ることが、あとで種類を特定するときにすごく役立つんだよ。
ミライくん ミライくん
なるほど。なんとなくたくさん描くんじゃなくて、ちゃんと数えて描かなきゃいけないんですね。
佐藤先生 佐藤先生
その通り。それから、背景は描かない。これも大きなポイントだね。顕微鏡で観察している時なら、見えている丸い視野を全部描くんじゃなくて、目的のもの一つだけを、視野の中央にあるものとして大きく描くんだ。
ミライくん ミライくん
周りの景色を描かないのは、主役を目立たせるためですね。
佐藤先生 佐藤先生
そうだね。あと、もし植物の茎に毛が生えていたり、葉っぱに点々があったりしたら、どうやって表現すると思う。さっき「塗りつぶしはダメ」って言ったけれど。
ミライくん ミライくん
えー、毛を一本ずつ描くのは大変そうですけど……。
佐藤先生 佐藤先生
正解だよ。毛が生えているなら、短い線を一本一本、生えている向きに合わせて描く。点々があるなら、小さな点を一つずつ打つ。決して「ここは黒っぽいから」と鉛筆を横にしてゴシゴシ塗ってはいけないんだ。
ミライくん ミライくん
徹底的に「線」と「点」だけで勝負するんですね。なんだか、設計図を描いているみたいです。
佐藤先生 佐藤先生
お、いい例えだね!スケッチはまさに「自然界の設計図」なんだ。それからもう一つ忘れてはいけないのが、文字の情報だよ。
ミライくん ミライくん
えっ、絵だけじゃダメなんですか。
佐藤先生 佐藤先生
スケッチの端の方に、必ず「日付」「場所」「天気」、そして可能なら「気温」や「倍率」も書き込んでおくんだ。あと、観察したものの一部分を指して、「ここは毛が生えている」とか「ここがネバネバしている」といった言葉を添えると、完璧な資料になる。
ミライくん ミライくん
絵では伝えきれない手触りとかを言葉で補うんですね。
佐藤先生 佐藤先生
そう。それから最後にもう一つ。スケッチの大きさについても決まりがある。ミライくん、ノートにちんまりと小さく描くのと、大きく描くの、どっちがいいと思う。
ミライくん ミライくん
大きく描いた方が細かいところまで描けそうですよね。
佐藤先生 佐藤先生
大正解!ノートの半分以上を使うくらい、思い切って大きく描くのがコツだよ。小さすぎると、さっき言った「おしべの数」や「茎の毛」が描き込めなくなってしまうからね。
ミライくん ミライくん
わかりました。影をつけない、一本の線で描く、数を正確に、大きく描く……。なんだか、僕にも描けそうな気がしてきました!
佐藤先生 佐藤先生
その意気だよ。芸術作品を作ろうとするんじゃなくて、見たままを誠実に紙に写し取る。その作業を繰り返すと、今まで気づかなかった植物の不思議な形が見えてくるはずだよ。
ミライくん ミライくん
よし、さっそく外に行って、庭のツユクサを観察してきます!
佐藤先生 佐藤先生
いいね。じゃあ、ミライくんが行く前に、今日の重要ポイントをまとめておこう。これを頭に入れておけば、先生から花丸をもらえるような立派なスケッチが描けるよ。

結論:植物スケッチの5大ポイント

1.はっきりとした細い一本の線で描く
何度も線を重ねて描いたり、影をつけたりするために塗りつぶしたりしない。消しゴムを使って、迷いのない一本の線で形を捉える。

2.目的のものだけを大きく描く
周りの背景や、顕微鏡の視野の枠などは描かない。観察の対象となるものを、ノートの中央に大きくはっきりと配置する。

3.正確な数とつき方を観察する
花びらやおしべの枚数、葉が茎のどこから出ているかなど、植物のつくりとしてのルールを忠実に再現する。

4.点や短い線で質感を表現する
毛や模様などは、一本ずつの短い線や点で表現し、鉛筆を寝かせてぼかしたりしない。

5.文字情報を添える
「いつ」「どこで」「だれが」「どんな状況で(天気など)」観察したかを記録し、絵の各部分に説明の言葉を書き加える。

理科のスケッチは、観察した事実を他人に正確に伝えるための「記録」です。このポイントを守ることで、誰が見てもその植物の特徴がわかる、素晴らしい観察記録になります。

チェック問題

1. 理科のスケッチで立体感を出すために影を塗ってもよい?

2. スケッチを描くときの線の引き方として正しいのは?

3. 顕微鏡での観察スケッチで、周りに見えている視野の枠(丸い線)は描くべき?

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