定比例の法則を世界一わかりやすく解説!銅とマグネシウムの質量比と計算のコツ

会話でわかる!定比例の法則
ミライくん ミライくん
佐藤先生、前回の質量保存の法則は「組み替え」だってわかってスッキリしたんですけど、今度は「計算」で止まっちゃいました。銅を加熱する実験で、銅が2.0gのときは酸素が0.5gくっつくとか、4.0gのときは1.0gだとか……。これ、全部暗記しなきゃいけないんですか?
佐藤先生 佐藤先生
ふふふ、そんなに肩に力を入れなくて大丈夫だよ、ミライくん。実は、化学変化で結びつく物質の重さには、ある「決まった割合」があるんだ。それを「定比例の法則」って言うんだけど、これもレゴブロックや料理のレシピに例えるとすごく簡単なんだよ。
ミライくん ミライくん
レシピですか?理科なのに?
佐藤先生 佐藤先生
そう。例えば、すごく美味しい「照り焼きのタレ」を作るとしよう。醤油2に対して、みりん1の割合で混ぜると最高に美味しいとするよね。もし醤油を4入れたら、みりんはどれくらい入れる?
ミライくん ミライくん
それは、同じ味にするなら2入れますよ。
佐藤先生 佐藤先生
じゃあ、醤油を10入れたら?
ミライくん ミライくん
ええと、割合が2対1だから、みりんは5ですね。
佐藤先生 佐藤先生
正解!実は、化学変化もこれと全く同じなんだ。銅という「醤油」と、酸素という「みりん」が合体して「酸化銅」というタレを作るとき、その混ぜる割合は常に一定なんだよ。
ミライくん ミライくん
えっ、じゃあ銅と酸素にもその「2対1」みたいな決まった数字があるんですか?
佐藤先生 佐藤先生
あるんだよ。銅と酸素の場合は、重さの比が「4対1」って決まっているんだ。これは、銅の原子1個と酸素の原子1個の重さがもともと違うからなんだね。
ミライくん ミライくん
4対1……。あ、だからさっき僕が言った「銅2.0gに酸素0.5g」も、4対1になってるんだ!2.0を4で割ると0.5ですもんね。
佐藤先生 佐藤先生
その通り!よく気づいたね。銅をいくら増やしても、くっつける酸素の割合は変わらない。逆に言うと、勝手な割合では合体できないんだ。
ミライくん ミライくん
勝手な割合では合体できない?どういうことですか?
佐藤先生 佐藤先生
例えば、銅が4.0gあるのに、酸素が0.5gしかなかったらどうなると思う?
ミライくん ミライくん
えーっと、4対1にならないといけないから……銅が2.0g分だけ酸素0.5gと合体して、残りの銅2.0gは余っちゃうってことですか?
佐藤先生 佐藤先生
大正解!それが定比例の法則の面白いところなんだ。余った銅は、相手がいないからただの銅のまま残される。無理やり変な割合で酸化銅になることはできないんだよ。
ミライくん ミライくん
なるほど。合コンで男女のペアを作るみたいな感じですね。女子(酸素)が足りなければ、男子(銅)が余るしかない。
佐藤先生 佐藤先生
ははは、分かりやすい例えだね。じゃあ、もう一つの定番、マグネシウムについても考えてみようか。マグネシウムと酸素がくっついて「酸化マグネシウム」になるときの重さの割合は「3対2」なんだ。
ミライくん ミライくん
マグネシウムは3対2なんですね。銅の4対1より酸素がいっぱい必要だ。
佐藤先生 佐藤先生
そうだね。じゃあ問題だよ。マグネシウムを6.0g用意して、完全に酸化させたい場合、酸素は何g必要かな?
ミライくん ミライくん
ええと、3対2だから……。3が6.0gになったってことは2倍ですよね。だから酸素の2の方も2倍して、4.0g!
佐藤先生 佐藤先生
完璧!じゃあ、そのとき出来上がる「酸化マグネシウム」は全部で何gになる?
ミライくん ミライくん
ええと……あ!前回の「質量保存の法則」を使えばいいんだ!マグネシウム6.0gと酸素4.0gが合体したんだから、足して10.0gになります!
佐藤先生 佐藤先生
素晴らしい!二つの法則が繋がったね。定比例の法則で「どれくらい反応するか」を決めて、質量保存の法則で「合計がいくらか」を出す。これが化学計算の必勝パターンなんだ。
ミライくん ミライくん
先生、なんだかパズルみたいで楽しくなってきました。でも、どうしてそんなにきっちり割合が決まっているんですか?
佐藤先生 佐藤先生
それはね、物質を作っている「原子」の種類によって、一個あたりの重さが決まっているからなんだ。例えば、ボーリングの球とテニスボールをペアにするとしよう。ボーリングの球1個が5kgで、テニスボール1個が0.1kgだとしたら、ペアを作ったときの重さの比は常に「50対1」になるよね。
ミライくん ミライくん
あ、そっか。1セットの重さが決まっているから、セットが増えても比率は変わらないんだ。
佐藤先生 佐藤先生
その通り。原子の世界では、銅原子は酸素原子よりもずっと重い。だから、1対1の数でくっついたとしても、重さを測ると「4対1」という差が出てくるんだよ。
ミライくん ミライくん
めちゃくちゃ納得しました。でも先生、これ試験のとき「銅は4対1」とか「マグネシウムは3対2」とか、どっちがどっちか忘れちゃいそうです……。
佐藤先生 佐藤先生
いい覚え方があるよ。銅(どう)は「4(し)」で、マグネシウム(ま)は「3(さん)」。「銅・4(どうし)」「マグ・3(まぐさん)」ってリズムで覚える人もいるし、グラフを見て読み取る練習をすれば自然と身につくよ。
ミライくん ミライくん
グラフ……あ、横軸が金属の重さで、縦軸が酸素の重さになってる斜めの線のやつですね!
佐藤先生 佐藤先生
そう。あの線がまっすぐ伸びているのは、どの地点をとっても「比率が同じ」だからなんだ。例えば銅のグラフで、横が0.8のときに縦が0.2になっていたら、それは「8対2」つまり「4対1」だよね。
ミライくん ミライくん
本当だ!グラフのどこを見ても4対1になってる。これなら忘れてもグラフから探せばいいんですね。
佐藤先生 佐藤先生
その通り。じゃあ、ちょっと意地悪な問題を出してもいいかな?
ミライくん ミライくん
望むところです!
佐藤先生 佐藤先生
銅10.0gを加熱したんだけど、途中で火を止めちゃった。測ってみたら全体の重さが11.0gだったんだ。このとき、まだ酸素とくっついていない「反応していない銅」は何gあるかな?
ミライくん ミライくん
うわ、難しそう……。ええと、まず増えた分の1.0gは、くっついた酸素ですよね?
佐藤先生 佐藤先生
そうだね。
ミライくん ミライくん
銅と酸素は「4対1」でくっつくから、酸素1.0gがくっついたってことは、反応した銅は4倍の4.0gのはずです。
佐藤先生 佐藤先生
お、いいぞ。
ミライくん ミライくん
もともと銅は10.0gあったんだから、そこから反応した4.0gを引いて……残りは6.0g!答えは6.0gです!
佐藤先生 佐藤先生
正解!ミライくん、もう苦手なんて言わせないくらいの解き方だよ。複雑に見える問題も、結局は「4対1」や「3対2」というレシピ通りに計算しているだけなんだ。
ミライくん ミライくん
レシピが分かれば、あとは算数ですね。理科の計算が急に怖くなくなりました!

結論:定比例の法則のポイント

定比例の法則を一言でいうと、「化学変化に関係する物質の質量の割合(比)は、常に一定である」というルールです。

1.なぜ割合が決まっているのか
物質は「原子」という粒の集まりです。化学変化では、それぞれの原子が決まった数(例えば1対1など)で結びつきます。原子1個ずつの重さは種類によって決まっているため、結びついたときの重さの比も、常に決まった値になります。

2.絶対に覚えるべき2つの比
・銅 : 酸素 = 4 : 1
(銅4gに対して酸素1gがくっついて、5gの酸化銅ができる)
・マグネシウム : 酸素 = 3 : 2
(マグネシウム3gに対して酸素2gがくっついて、5gの酸化マグネシウムができる)

3.グラフの読み取り方
実験データのグラフは必ず「原点を通る直線(比例)」になります。これは、金属の量を2倍、3倍にすれば、くっつく酸素の量も2倍、3倍になるからです。グラフの読みやすい点(例:0.4gと0.1gなど)を見つけて、比を計算しましょう。

4.「余り」が出る問題の考え方
・反応は常に決まった比で行われます。
・一方が多すぎても、相手が足りなければ反応できずに「未反応」として残ります。
・「増えた重さ = 反応した酸素の重さ」であることを利用するのが、計算問題を解く最大のコツです。

この法則をマスターすれば、化学変化の計算問題は得点源になります。常に「何対何かな?」と考える癖をつけましょう。

理解度チェッククイズ

問1.銅と酸素が結びついて酸化銅になるとき、その重さの比(銅:酸素)はいくつになりますか。

問2.マグネシウムを完全に酸化させるために必要な酸素の量を求めるグラフは、どのような形になりますか。

問3.マグネシウム6.0gを加熱したところ、加熱が不十分で全体の質量が8.0gになりました。このとき、酸素と結びついていないマグネシウムは何gですか。

比率を使った計算も、仕組みが分かればただの算数パズルに変わります!
ミライ・キャリアアカデミーでは、複雑に見える理科の計算も、直感的に理解できる指導を行っています。
無料学習相談・お申し込みはこちら