【理科】花の受粉から受精までの仕組みを解説!種子と果実への変化もバッチリ
先生とミライくんの受粉教室
佐藤先生
ミライくん、今日は理科のテストでもよく出る「花の受粉」について、一緒に整理していこうか。ミライくんは、道端に咲いている花を見て、どうしてあんな形をしているのか不思議に思ったことはないかな?
ミライくん
うーん、正直に言うと「きれいだなあ」くらいしか思ってませんでした。でも、理科のテストで「おしべ」とか「めしべ」とか名前を覚えるのは、ちょっと苦手なんですよね。
佐藤先生
そうだよね。名前だけ覚えようとすると大変だけど、「何のためにそんな形をしているのか」という理由がわかると、一気に覚えやすくなるよ。まず、花が咲く一番の目的は何だと思う?
ミライくん
えっと、虫が集まってくるためですか?
佐藤先生
お、いい線いってるね!正解は「種(タネ)を作って、子孫を残すため」なんだ。人間でいうところの「結婚」と「出産」の準備をしているようなものだね。そのための最初のステップが「受粉」なんだよ。
ミライくん
受粉って、言葉は聞いたことあります。おしべの花粉がどこかにくっつくことですよね?
佐藤先生
その通り。おしべの先にある「やく」という袋で作られた花粉が、めしべの先にある「柱頭(ちゅうとう)」につくこと。これを「受粉」と言うんだ。
ミライくん
おしべからめしべへ、花粉のバトンタッチが行われるわけですね。
佐藤先生
わかりやすい例えだね!でも、植物は自分では歩けないし、手もないよね。だから、どうにかして花粉を運んでもらわないといけない。ミライくん、どうやって運んでいると思う?
ミライくん
さっき言ったみたいに、虫が運んでくれるんですか?
佐藤先生
正解!チョウやハチなどの虫に運んでもらう花を「虫媒花(ちゅうばいか)」と呼ぶよ。ミライくんが「きれいだな」と思う花は、だいたいこれだね。花が派手な色だったり、いい香りがしたり、甘い蜜があったりするのは、すべて虫を呼び寄せるための「看板」や「ご褒美」なんだ。
ミライくん
なるほど!虫が蜜を吸おうと一生懸命になっている間に、体に花粉がくっついて、そのまま別の花へ運ばれていくのか。
佐藤先生
そうなんだ。一方で、虫を呼ばずに「風」に任せる植物もいるよ。これは「風媒花(ふうばいか)」と言うんだ。イネやトウモロコシ、マツなどがそうだね。風媒花は、虫を呼ぶ必要がないから、花びらは小さくて地味なことが多いんだ。
ミライくん
あ、だからイネの花ってあんまり目立たないんですね。
佐藤先生
その代わり、風に乗って飛びやすいように、花粉がサラサラしていて軽かったり、量がものすごく多かったりするのが特徴だね。
ミライくん
運び方にも、植物それぞれの作戦があるんですね。でも先生、めしべの先に花粉がついた後、どうやって種になるんですか?ただくっついているだけじゃ、種にはならないですよね?
佐藤先生
ここがテストで一番間違えやすい、大事なポイントだよ。受粉したあと、花粉からは「花粉管(かふんかん)」という細い管が、めしべの中をズズーッと根元に向かって伸びていくんだ。
ミライくん
ええっ、管が伸びるんですか?植物の中にトンネルを掘るみたいですね。
佐藤先生
そうそう!めしべの根元のふくらんだ部分を「子房(しぼう)」と言って、その中には「胚珠(はいしゅ)」という小さな粒が入っているんだ。花粉管はその胚珠に届くまで伸びていく。そして、花粉の中にある精細胞と、胚珠の中にある卵細胞が合体する。これを「受精(じゅせい)」と言うんだよ。
ミライくん
受粉と受精は、名前は似ているけど違うことなんですね。
佐藤先生
素晴らしい。受粉は「花粉がつくこと」、受精は「細胞同士が合体すること」だね。受精ができると、いよいよ花は種へと変化していくんだ。
ミライくん
どう変わっていくんですか?
佐藤先生
まず、めしべの根元の「胚珠」は、そのまま成長して「種子(タネ)」になる。そして、胚珠を包んでいた「子房」は、大きく成長して「果実」になるんだよ。
ミライくん
あ!リンゴとかミカンとか、僕たちが食べているのは、もともとめしべの一部だった「子房」だったんだ!
佐藤先生
その通り!植物は、美味しい果実を動物に食べさせて、遠い場所に種を運んでもらうという作戦まで立てているんだよ。
ミライくん
受粉から始まって、最終的に果実になるまで、全部つながっているんですね。これなら覚えられそうです!
佐藤先生
よかった。じゃあ、最後に大事なところをまとめておこうか。ここさえ押さえておけば、テストはバッチリだよ。
結論:花の受粉と変化のまとめ
花のつくりと受粉の仕組みについて、最も重要なポイントは以下の通りです。
1. 受粉とは
おしべの「やく」で作られた花粉が、めしべの「柱頭(ちゅうとう)」につくことを「受粉(じゅふん)」といいます。
・虫媒花:虫に運んでもらう花。花びらが目立ち、蜜がある。
・風媒花:風に運んでもらう花。花粉が軽く、量が多い。
2. 受粉から受精までの流れ
受粉すると、花粉から「花粉管(かふんかん)」が伸び、めしべの根元にある「胚珠(はいしゅ)」へと到達します。そこで精細胞と卵細胞が結びつくことを「受精(じゅせい)」といいます。
3. 花が変化する形
受精が行われた後、花は以下のように成長します。
・胚珠(はいしゅ)が成長して → 種子(しゅし・タネ)になる
・子房(しぼう)が成長して → 果実(かじつ)になる
この「胚珠が種子に、子房が果実になる」という変化は、理科のテストで非常に狙われやすいポイントです。植物は動けない代わりに、虫や風を利用して受粉し、未来へ命をつなぐための種を作っているのです。
チェック問題
Q1. 花粉がめしべの先に付着することを何という?
Q2. 受精したあと、将来「種子(タネ)」になる部分はどこ?
Q3. 花粉から伸びて胚珠まで到達する管の名前は?
