【理科】ゼロを2つ消すだけ!ニュートンの計算・求め方を世界一わかりやすく解説
ニュートンの求め方。この言葉を聞いただけで、理科や数学が苦手な人は「うわっ、難しそう」「数式ばっかりで意味がわからない」と身構えてしまうかもしれません。でも、安心してください。
この「ニュートン」という言葉は、実はみなさんの身の回りにある「あるもの」の大きさを表すための、とっても便利な道具にすぎません。
今回は、塾の佐藤先生と、勉強が大の苦手な生徒のミライくんの会話を通じて、ニュートンの正体と、その計算のやり方を世界一わかりやすく解き明かしていきます。数式を丸暗記するのではなく、頭の中でイメージしながら、パズルを解くような感覚で一緒に進んでいきましょう。きっと読み終わる頃には、ニュートンの計算があなたの得意分野になっていますよ。
それでは、授業を始めましょう。
ニュートンの正体を解き明かす白熱授業!
佐藤先生
ミライくん、机の上に置いてあるその筆箱、ちょっと手に持ってみてくれる?
ミライくん
あ、これですか?はい、持ちましたけど……。これがどうかしたんですか、先生。
佐藤先生
今、ミライくんの手には、その筆箱の重みがずっしりと伝わっているよね。実はね、理科の世界では、その「手にかかっている重みの正体」のことを「力(ちきり・ちから)」って呼ぶんだ。そして、その力の大きさを表すために使う特別な単位が、今日のテーマである「ニュートン」なんだよ。アルファベットでは「N」って書くんだ。
ミライくん
にゅーとん……。あ、あの、リンゴが木から落ちるのを見て「万有引力だ!」って気づいたっていう、あの歴史の教科書に出てくるおじさんの名前ですか?
佐藤先生
大正解!まさにそのアイザック・ニュートンさんという天才科学者の名前からつけられた単位んだ。でも、ミライくん、「力」とか「ニュートン」って言われると、なんだか目に見えないし、計算も難しそうで嫌だな、って思わなかった?
ミライくん
うわ、見透かされてる……。正直、めちゃくちゃ思いました。僕、理科の計算問題とか、公式とかが出てくると、もうそれだけで頭がフリーズしちゃうんです。「1ニュートンって何?」って聞かれても、さっぱり意味がわからないです。
佐藤先生
そうだよね。目に見えないものを数字にするのって、最初は誰だって難しく感じるものだよ。だから今日は、公式を覚える前に、まずは「1ニュートンって、どれくらいの重さなのか」を、ミライくんの体で実際に感じてもらおうと思うんだ。
ミライくん
えっ、僕の体で感じられるんですか?
佐藤先生
もちろん。じゃあ、ミライくん、ポケットの中に100円玉って入ってる?
ミライくん
あ、ちょうど自販機でジュースを買おうと思って、何枚か持ってますよ。ほら、これです。
佐藤先生
ありがとう。じゃあ、その100円玉を手のひらに載せてみて。
ミライくん
はい。載せました。……うーん、軽いですね。持っているかどうかもわからないくらいです。
佐藤先生
そうだね、100円玉はとっても軽い。じゃあ、その100円玉を「20枚」数えて、手のひらにドサッと載せてみてくれる?
ミライくん
ええと、1、2、3……よし、20枚。手のひらに載せました。あ、さっきよりはちょっと、ちゃんと重みを感じます。手のひらが少し下に押される感じというか。
佐藤先生
それだよ、ミライくん!今、ミライくんの手のひらが100円玉20枚によって「下に押されている力」。これが、理科の世界でいう「ちょうど1ニュートン(1N)」の大きさんだ。
ミライくん
えっ!?これが1ニュートンなんですか?思っていたよりも、全然たいしたことない重さですね。もっとものすごい、怪力みたいなパワーのことかと思っていました。
佐藤先生
ははは、そうだよね。「ニュートン」なんて強そうな名前がついているから、何キログラムもある重いものを想像しちゃうよね。でも実は、日常の感覚でいうと「100円玉20枚分」くらいの、ちょっとした重みなんだ。
ちなみに、100円玉は1枚がちょうど5グラムなんだよ。じゃあ、5グラムの100円玉が20枚あると、全部で何グラムになるか計算できる?
ミライくん
ええと、5かける20だから……100グラムです!
佐藤先生
その通り。つまり、理科の世界での大原則、絶対に忘れてはいけない超重要なルールがこれなんだ。「100グラムの物体にかかる地球の重力の大きさ(引っ張る力)が、およそ1ニュートンである」ということ。
ミライくん
100グラムが、1ニュートン。……あ、なんだか数字がすっきりしていて、これなら僕でも覚えられそうです。
佐藤先生
そう、すごくキリがいい数字でしょ?「100グラムは1ニュートン」。これさえ頭に叩き込んでおけば、ここから先の計算問題は、まるで算数の「わり算」や「かけ算」のパズルみたいに簡単に解けるようになるんだよ。
ミライくん
本当ですか?でも先生、テストだと「200グラムの物体があります」とか「5ニュートンの力です」とか、いろんな数字に変えられて出てきますよね。そうなった瞬間に、僕は「あれ、かけるんだっけ?わるんだっけ?」ってパニックになっちゃうんです。
佐藤先生
なるほどね。じゃあ、パニックにならないための「変身の呪文」を一緒に練習しよう。ルールはさっき言った通り、「100グラム=1ニュートン」だよね。じゃあ、ミライくん、ここに200グラムのリンゴがあるとします。これは何ニュートンになると思う?
ミライくん
うーん、100グラムで1ニュートンだから、200グラムはその2倍ですよね。だから……2ニュートンですか?
佐藤先生
大正解!じゃあ、300グラムのステーキ肉なら?
ミライくん
3ニュートン!
佐藤先生
じゃあ、一気に増やして、1000グラムの大きな水筒なら何ニュートンかな?
ミライくん
100グラムが1個で1ニュートン、2個で2ニュートン、3個で3ニュートン……ってことは、1000グラムの中には100グラムが10個あるから、10ニュートンになります!
佐藤先生
素晴らしい!完璧だよミライくん。今、頭の中でどういう計算をした?
ミライくん
ええと、1000グラムの中に100グラムが何個入っているかなって考えて、1000を100でわりました。
佐藤先生
そう、それこそが「グラム」を「ニュートン」に変えるための正しい計算方法なんだ。つまり、グラムで書かれている数字をニュートンに直したいときは、後ろのゼロを2つ消す、つまり「100でわる」だけでいいんだよ。
ミライくん
ゼロを2つ消すだけ……。あ、本当だ。200グラムのゼロを2つ消したら2ニュートンだし、1000グラムのゼロを2つ消したら10ニュートンになりますね!これ、めちゃくちゃ簡単な裏ワザじゃないですか!
佐藤先生
そうだよ。理科の計算って、仕組みがわかればこういう簡単なコツが見つかるんだ。じゃあ、今度は逆のパターンをやってみよう。テストでは「ニュートン」から「グラム」に戻さなきゃいけない場面もたくさんあるんだ。
ミライくん
逆ですか……。ニュートンからグラムにする。
佐藤先生
そう。例えば、壁を「4ニュートン」の力で押しました、と言われたら、これは何グラムの物体を上に載せているのと同じだけの力になるかな?
ミライくん
さっきの逆だから……。1ニュートンが100グラムだから、4ニュートンは、100グラムが4つ分ってことですよね。だから、4かける100で、400グラムですか?
佐藤先生
その通り!大正解!じゃあ、7ニュートンなら何グラム?
ミライくん
700グラムです!
佐藤先生
じゃあ、0.5ニュートンだったら何グラムになるかな?ちょっと小数が出てきて難しくなったよ。
ミライくん
うわ、小数だ……。でも、落ち着いて考えよう。1ニュートンが100グラムで、0.5ってことはその半分ってことだから……100グラムの半分で、50グラムですか?
佐藤先生
天才!ミライくん、素晴らしいセンスだよ。小数が出てきても、ちゃんとイメージで解けたね。今やってくれた計算を、さっきみたいに「裏ワザ」として言葉にするとどうなると思う?「ニュートン」を「グラム」に直すときは、数字をどうすればいいかな。
ミライくん
ええと、4が400になって、7が700になったんだから……数字の後ろにゼロを2つ付け足す、つまり「100をかける」ってことですね!0.5も、100をかけたら小数点が右に2つ動いて50になります!
佐藤先生
その通り!これでミライくんは、「グラムからニュートンへの変身」と「ニュートンからグラムへの変身」、両方の呪文を手に入れたわけだ。
まとめるとこうだね。
グラムをニュートンにしたければ、100でわる(ゼロを2つ消す)。
ニュートンをグラムにしたければ、100をかける(ゼロを2つ足す)。
どうだい?これなら、かけるんだっけ、わるんだっけ、って迷うことはなさそうでしょ?
ミライくん
はい!これなら迷いません!「100グラムが1ニュートン」っていう基本の形さえ紙の端っこに書いておけば、どっちにゼロを動かせばいいか、すぐに思い出せます。
佐藤先生
その意気だよ。じゃあ、基本がバッチリわかったところで、実際のテストでよく出る「ひっかけ問題」に挑戦してみよう。
ミライくん
ええー、ひっかけ問題ですか?せっかく自信がついたのに、間違えそうで怖いです。
佐藤先生
大丈夫、ミライくんなら絶対に気づけるよ。じゃあ問題ね。「2キログラムのダンベルがあります。このダンベルにかかる地球の重力の大きさは何ニュートンでしょうか?」
ミライくん
あ!キログラムだ!グラムじゃない!
佐藤先生
気づいたね!そう、これがテストを出す先生たちが大好きな罠なんだ。僕たちはさっきまで「グラム」の話しかしていなかったよね。でも、問題文には平気な顔をして「キログラム」っていう単位が混ざってくるんだ。もしここで、さっきの裏ワザをそのまま使って、2キログラムのゼロを消そうとしたりしたら、大変なことになっちゃう。
ミライくん
うわあ、危ないところだった。じゃあ、こういうキログラムが出てきたときは、どうすればいいんですか?
佐藤先生
簡単なことだよ。僕たちが知っている呪文は「グラム」にしか効かないんだから、まずはそのキログラムを「グラム」に変身させてあげればいいんだ。ミライくん、1キログラムって何グラムだったか覚えている?
ミライくん
ええと、牛乳パック1個分くらいだから……たしか、1000グラムです!
佐藤先生
正解!1キログラムは1000グラムだよね。じゃあ、問題に出てきた「2キログラム」は、何グラムになるかな?
ミライくん
2倍だから、2000グラムです!
佐藤先生
よし、これで僕たちの得意な「グラム」の形に直せたね。じゃあ、2000グラムは何ニュートンになるか、さっきの呪文を使って計算してみて。
ミライくん
グラムをニュートンにするときは、ゼロを2つ消す(100でわる)から……2000のゼロを後ろから2つ消して、20!答えは20ニュートンです!
佐藤先生
お見事!大正解だよ、ミライくん。引っかからずに、正しくステップを踏んで答えにたどり着けたね。
ミライくん
なるほど!キログラムが出てきても、一回グラムに直してあげれば、あとは同じ呪文が使えるんですね。これなら全然怖くないです。
佐藤先生
そうだね。理科の計算問題で大切なのは、いきなり答えを出そうとするんじゃなくて、自分の知っている形に「単位を揃える」ことなんだ。
よし、じゃあ次は、もう少しだけ理科の教科書っぽい、図を使った問題に進んでみよう。ミライくん、学校の実験で「ばねばかり」って使ったことある?
ミライくん
あります!あの、筒の中にばねが入っていて、下にフックがついていて、物を吊るすと目盛りがグーッと下に引っ張られるやつですよね。
佐藤先生
そう, それだよ。あのばねばかりの目盛りをよく見ると、実は「g(グラム)」だけじゃなくて、「N(ニュートン)」って書かれているものが多いんだ。
ミライくん
じゃあ、実験の段階から、みんなニュートンを使っていたんですね。
佐藤先生
そうなんだよ。じゃあ、こんな問題を考えてみよう。「あるばねばかりに、重さがわからない荷物を吊るしました。すると、ばねばかりの目盛りは3.5ニュートンを指しました。この荷物の重さは何グラムでしょうか?」
ミライくん
目盛りが3.5ニュートン……。ええと、今回は「ニュートン」から「グラム」に直す問題ですね。ニュートンをグラムに直すときの呪文は、「100をかける(ゼロを2つ足す)」でした。だから、3.5に100をかければいいんですよね。
佐藤先生
その通り。計算してみて。
ミライくん
3.5に10をかけると35になって、もう一回10をかけるから、350!答えは350グラムです!
佐藤先生
完璧だね!小数が出てきても、呪文を信じてそのまま計算すれば、あっさりと答えが出ちゃうんだ。
ミライくん
なんだか、どんどん楽しくなってきました。僕、理科の計算でこんなにスラスラ答えが出たの、初めてかもしれません。
佐藤先生
それは、ミライくんが一つずつの意味をちゃんとイメージしながら聞いてくれたからだよ。丸暗記した公式はすぐに忘れちゃうけど、今日お話しした「100グラム=1ニュートン」っていう感覚や、雪の上のスキー板のイメージは、心に残っているから応用がきくんだ。
ミライくん
はい、もう忘れる気がしません。テストでニュートンの問題が出るのが、なんだかちょっと楽しみになってきました!
佐藤先生
その言葉が聞けて先生も嬉しいよ。これからの学校の授業やテストも、この調子で自信を持って臨んでね!
ここまで、佐藤先生とミライくんの授業を通じて、ニュートンの求め方の基本から応用までをじっくりと見てきました。
最後に、今回学んだ最も大切なポイントを、いつでも見直せるようにすっきりと結論としてまとめておきます。テストの直前や、宿題で迷ったときは、以下のルールを思い出して、一つずつ順番に進めてみてください。
まず、最も基本となる重さと力の関係の結論です。
理科の世界では、質量100グラムの物体にはたらく地球の重力の大きさを、およそ1ニュートン(1N)と定めています。手のひらに100円玉(1枚5グラム)を20枚載せたときに感じる、わずかな重みがちょうど1ニュートンに相当します。
次に、計算でパニックにならないための単位変換の結論です。
問題文の数字を変換する際は、以下の2つの呪文(ルール)を使い分けます。
1つ目、グラムからニュートンへ変換したいときは、数字を100でわります。机の上の計算では、数字の後ろにあるゼロを2つ消す、と覚えると簡単です。
2つ目、ニュートンからグラムへ変換したいときは、数字に100をかけます。計算では、数字の後ろにゼロを2つ付け足す、または小数点を右に2つ動かすと覚えます。
そして、テストの罠を撃退するための結論です。
問題文に「キログラム($kg$)」が使われている場合は、そのままニュートンにしてはいけません。必ず、最初に1キログラム=1000グラムというルールを使って「グラム」の形に直してから、さっきのゼロを2つ消す呪文を使ってください。
最後に、セットで出題されやすい圧力(パスカル)についての結論です。
圧力(Pa)を求める公式は、力(ニュートン)÷面積(平方メートル)です。
面積が「平方センチメートル($cm^2$)」で出題された場合は、面積の掛け算をする前に、それぞれの辺の長さを「メートル($m$)」に直してから掛け算を行うと、計算ミスを完全に防ぐことができます。
理科の計算問題は、決して複雑な数字の羅列ではありません。この結論にあるシンプルなルールをパズルのように当てはめていけば、どんな問題でも必ず正解にたどり着くことができます。自信を持って挑戦してください。
理解度チェック問題
【第1問】500gの物体にはたらく地球の重力の大きさは何N(ニュートン)でしょうか?
グラム(g)をニュートン(N)に直すときは、100でわる(ゼロを2つ消す)のが呪文でしたね!500からゼロを2つ消すと「5」になります。
【第2問】ばねばかりに物体を吊るしたところ、3Nを示しました。この物体の質量は何g(グラム)でしょうか?
ニュートン(N)をグラム(g)に戻すときは、100をかける(ゼロを2つ足す)のが呪文です!3にゼロを2つ足すと「300」になります。
【第3問】4kgの荷物にはたらく地球の重力の大きさは何N(ニュートン)でしょうか?
テストに出る「キログラム(kg)の罠」です!そのまま計算せず、まずはグラムに直しましょう。4kg = 4000g です。そこからゼロを2つ消す呪文を使うと「40」になります。
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