【国旗の秘密】植民地から独立した国々に共通する3つのデザイン特徴と歴史のドラマ

国旗のデザインから歴史をのぞいてみよう!佐藤先生とミライくんの白熱トーク

ミライくん ミライくん
ちょっと質問してもいいですか?
佐藤先生 佐藤先生
どうしたんだい、ミライくん。いつでもどうぞ。
ミライくん ミライくん
この前、世界の国旗の一覧を見ていたんですけど、なんだか似たようなデザインの国旗がたくさんあるなと思って。特に、アフリカとかアジアの国々の国旗って、同じような色が使われていたり、同じようなマークが入っていたりしませんか?
佐藤先生 佐藤先生
おっ、素晴らしいところに気がついたね!それはただの偶然ではないんだよ。実は、国旗のデザインには、その国が歩んできた歴史が深く関係しているんだ。
ミライくん ミライくん
歴史ですか?
佐藤先生 佐藤先生
今、ミライくんが言ってくれたアフリカやアジアの国々には、過去にヨーロッパなどの強大な国から「植民地」にされていたという共通の歴史を持つ国が多いんだ。
ミライくん ミライくん
植民地って、自分の国なのに他の国に支配されちゃっていたってことですよね。
佐藤先生 佐藤先生
その通り。一生懸命働かされたり、自分たちの言葉や文化を禁止されたりして、とても辛い時代を過ごしたんだ。でも、彼らはあきらめずに戦って、ついに独立を勝ち取った。その「独立したぞ!」という喜びや、「これからは自分たちの手で国を作っていくんだ!」という強い決意が、国旗のデザインに込められているんだよ。
ミライくん ミライくん
なるほど!だから似たような特徴があるんですね。具体的にはどんな特徴があるんですか?
佐藤先生 佐藤先生
大きく分けると3つの共通する特徴があるんだ。順番に見ていこうか。まず1つ目は、アフリカの国々にものすごく多い特徴だよ。ミライくん、アフリカの国旗でよく見る色って何色だと思う?
ミライくん ミライくん
ええと……緑とか、黄色とか、赤が多い気がします。あと黒もよく見るかも。
佐藤先生 佐藤先生
大正解!その「緑・黄・赤」の3つの色は「エチオピアカラー」または「新アフリカ色(パン・アフリカ色)」と呼ばれているんだ。
ミライくん ミライくん
エチオピアカラー?なぜエチオピアなんですか?
佐藤先生 佐藤先生
いい質問だね。アフリカのほとんどの国がヨーロッパの国々に植民地にされていく中で、エチオピアという国だけは、強い意志で戦って最後まで独立を守り抜いたんだ。
ミライくん ミライくん
へえ!エチオピアってすごい国だったんですね。
佐藤先生 佐藤先生
そうなんだ。だから、後から植民地支配を受け、そこから独立を目指したアフリカの国々は、みんなエチオピアのことを「俺たちの希望の星だ!」と尊敬したんだよ。「エチオピアみたいに強い国になるぞ」「あとに続くぞ」という思いを込めて、エチオピアの国旗に使われていた緑・黄・赤をマネして自分たちの国旗に入れたんだ。
ミライくん ミライくん
だからみんな同じ色を使っているんですね。でも、その色にはどんな意味があるんですか?ただエチオピアのマネをしただけじゃないですよね。
佐藤先生 佐藤先生
もちろん、色自体にも大事な意味があるよ。国によって少しずつ説明は違うけれど、基本的にはこう決まっているんだ。緑は、豊かな大自然や、作物が育つ恵まれた大地、そして未来への希望。黄色は、まぶしく降り注ぐ太陽の光や、国を豊かにするための豊かな資源。赤は、植民地支配から独立するために、先祖たちが流した血や、国を守るための情熱。そして黒が入っている場合は、アフリカで生きる黒人たちの肌の色や、誇りを表しているんだ。
ミライくん ミライくん
なるほど。ただ綺麗な色だから選んだわけじゃなくて、植民地の苦しい歴史を忘れないための赤だったり、これからの国の豊かさを願う緑や黄色だったりするんですね。そう言われると、なんだかジーンときます。
佐藤先生 佐藤先生
そうだね。ただのカラフルな旗ではなくて、命がけで独立を勝ち取った人たちのメッセージんだ。これが1つ目の特徴「エチオピアカラー(緑・黄・赤)を使う」だね。ガーナやセネガル、カメルーンなんかが見事なエチオピアカラーの国旗だよ。
ミライくん ミライくん
じゃあ、2つ目の特徴は何ですか?
佐藤先生 佐藤先生
2つ目はね、かつて自分を支配していた国のマークを、そのまま国旗の隅っこに残しているパターンだよ。
ミライくん ミライくん
ええっ!?自分を支配していた嫌な相手のマークを、どうしてわざわざ残すんですか?僕なら、独立したら真っ先に消しちゃいたいです。
佐藤先生 佐藤先生
あはは、普通はそう思うよね。でもこれには、イギリスの植民地だった国々によく見られる特徴なんだ。ミライくん、オーストラリアやニュージーランドの国旗ってパッと思い出せるかい?
ミライくん ミライくん
あ、思い出せます!青い背景に南十字星の星があって、左上の隅っこに、イギリスの国旗のマークが入っていますよね。
佐藤先生 佐藤先生
そう、その左上の隅っこにあるイギリスの国旗マークのことを「ユニオンジャック」と呼ぶんだ。このように、イギリスの植民地だった国の中には、独立した後も「私たちはイギリスの仲間(イギリス連邦)として、これからも協力してやっていきますよ」という関係性を表すために、あえてユニオンジャックを国旗に残した国があるんだよ。
ミライくん ミライくん
支配されていたときは辛かったかもしれないけれど、独立した後は、大人の関係というか、お互いに協力し合う仲間になったということですか。
佐藤先生 佐藤先生
その通り。完全に縁を切るのではなくて、歴史的なつながりを大切にしながら、これからは対等な国同士として付き合っていこうというメッセージんだね。ツバルやフィジーといった島国も、今でも国旗にユニオンジャックが入っているよ。これが2つ目の特徴「かつての支配国(特にイギリス)のマークが残っている」だね。
ミライくん ミライくん
なるほど。色で対抗する国もあれば、マークを残して協力関係を示す国もあるんですね。おもしろいです。それでは、最後の3つ目の特徴はなんですか?
佐藤先生 佐藤先生
3つ目は、国旗に描かれている「マーク(形)」に注目してみよう。植民地から独立した国の国旗には、「星(スター)」や「昇る太陽(太陽)」、あるいは「一筋の光」といったマークが描かれていることが多いんだ。
ミライくん ミライくん
星や太陽ですか。それってどうしてですか?
佐藤先生 佐藤先生
ミライくん、暗闇の中で道に迷ったとき、空にキラッと光る星や、朝になって昇ってくる太陽を見つけたらどう思う?
ミライくん ミライくん
すごくホッとするというか、「あっちに行けばいいんだな」って希望が湧いてきます。
佐藤先生 佐藤先生
まさにそれなんだ!植民地にされていた時代は、自分の国なのに自由がなくて、まるで「暗闇」の中にいるような苦しい状態だった。そこから独立できたということは、ついに暗闇から抜け出して、明るい光の世界に出られたということ。つまり、国旗に描かれた星や太陽は、「独立という希望の光」や「新しく生まれ変わった国のスタート」を表しているんだよ。
ミライくん ミライくん
暗闇からの脱出!ドラマチックですね。
佐藤先生 佐藤先生
そうだね。例えば、アフリカのソマリアという国は、青い空に大きな白い星が1つだけポツンと描かれている。これは「自由の光」を表しているんだ。他にも、アジアのフィリピンの国旗には大きな太陽が描かれていて、これも独立によって新しい時代が始まることを意味しているんだよ。
ミライくん ミライくん
国旗を見るだけで、その国の人たちがどれだけ独立を喜んだかが伝わってきます。
佐藤先生 佐藤先生
その通りだね。国旗はただのデザインではなく、その国の歴史の教科書そのものなんだよ。
ミライくん ミライくん
先生、お話を聞いていたら、国旗を見る目がガラッと変わりました。これからは世界地図を見るとき、国旗の特徴を探してみようと思います!
佐藤先生 佐藤先生
それは素晴らしいね。ぜひ、色々な国旗の共通点を探して、その国の歴史を想像してみてごらん。

植民地であった国々の国旗に共通する特徴について、これまでの内容をわかりやすくまとめます。

かつて他国の支配(植民地支配)を受けていた国々は、そこから命がけで独立を勝ち取ってきたという共通の歴史を持っています。そのため、新しく作られた国旗には、独立の喜びや未来への希望、保存支配国との歴史的な関係を表す、以下のような明確な共通点が存在します。

特徴の1つ目は、緑・黄・赤の3色を使った「エチオピアカラー(新アフリカ色)」です。アフリカの中で唯一独立を守り抜いたエチオピアを尊敬し、多くのアフリカの国々がこの3色を国旗に採用しました。緑は豊かな大地と希望、黄色は太陽と資源、赤は独立のために流された先祖の血や情熱を意味しています。

特徴の2つ目は、国旗の左上に「かつての支配国のマーク(特にイギリスのユニオンジャック)」が残されていることです。オーストラリアやニュージーランドなどの国々に見られ、独立後もかつての支配国と敵対するのではなく、対等な仲間としてこれからも協力していくという歴史的なつながりを示しています。

特徴の3つ目は、国旗の中に「星」や「昇る太陽」のマークが描かれていることです。これらは、植民地時代の苦しく暗い時代を「暗闇」に例え、そこから独立したことを「暗闇を照らす希望の星」や「新しい時代の幕開けを告げる朝の太陽」として表現しています。

このように、植民地だった国々の国旗には、エチオピアカラーという色の共通点、ユニオンジャックというマークの共通点、そして星や太陽という未来への希望を表すデザインの共通点が見られます。これらはすべて、苦難の歴史を乗り越えて自分たちの国をスタートさせた、人々の強い願いの証です。

内容チェッククイズ!

【第1問】 アフリカの国旗に多く使われる「緑・黄・赤」の3色の組み合わせのルーツとなった、最後まで独立を守り抜いた国はどこでしょう?
ワンポイント解説:
アフリカの多くの国がヨーロッパに支配される中、最後まで独立を守り抜いた「エチオピア」が希望の星となりました。そのため、その国旗の3色はエチオピアカラーと呼ばれ、多くの国のお手本になりました!
【第2問】 オーストラリアなどの国旗の左上に残されている、かつての支配国であるイギリスのマークの呼び名は何でしょう?
ワンポイント解説:
イギリスの国旗そのもののデザインを「ユニオンジャック」と言います。独立後もあえてこのマークを残すことで、「これからも協力し合う仲間だよ」という大人の関係を表しています。
【第3問】 植民地から独立した国々が、国旗によく入れる「星」や「太陽」のマークにはどのような思いが込められているでしょう?
ワンポイント解説:
支配されていた不自由な時代を「暗闇」に例え、独立によって差し込んだ光を「星」や「太陽」で表現しています。新しい国のスタートと、輝く未来への願いが込められているんですね!

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