文字式の文章題を攻略!苦手を得意に変える「算数イメージ」と「翻訳」のコツ
文字式の文章題という壁を乗り越えるために、大切な考え方を整理していきましょう。
目次
文字式の基本をマスターしよう!先生とミライくんの対話式解説
ミライくん、数学の文章題って聞くとどんなイメージがあるかな?
正直、見ただけで「うわ、難しそう」って思っちゃいます。特に文字が入ってくるると、何をすればいいのか全然わからなくなります。
そうだよね。数字だけの計算ならできるのに、文字が出てきた瞬間にパズルみたいに見えてしまう。でもね、文字式の文章題には「解くための型」があるんだ。今日はそれを一緒にマスターしていこう。
型、ですか。それがあれば僕でも解けるようになりますか?
もちろんだよ。まず、ミライくんに質問。リンゴが3個あります。1個100円だとしたら、代金はいくらだい?
それは簡単ですよ。100円かける3個で、300円です。
正解。じゃあ、リンゴが「x個」になったらどうなるかな?
ええと、100円かけるx個だから……100x円ですか?
その通り。今、ミライくんは無意識に「代金 = 単価 × 個数」というルールを使ったんだ。文字式の文章題が苦手な人の多くは、文字になった瞬間にこの当たり前のルールを忘れてしまう。文字を「ただの数字の代わり」だと思えれば、勝ったも同然だよ。
文字を数字と同じように扱う、ということですね。でも、もっと複雑な問題になると、どう式を立てればいいか迷っちゃいます。
いいところに気づいたね。複雑に見える問題を解くコツは、ズバリ「具体的な数字で予行演習すること」なんだ。例えば、「1000円持って買い物に行き、a円のノートを買った時のお釣り」を文字式で表す問題を考えてみよう。
うーん、aが入ると急に止まっちゃいます。
じゃあ、もしノートが300円だったら、お釣りはどう計算する?
1000円から300円を引いて、700円です。
今の計算を言葉にすると「持っているお金 - 買った物の代金」だよね。この「300円」を「a円」に置き換えるだけでいいんだ。
あ、そっか。1000 - a になるんですね。
正解! 難しく考えなくていいんだよ。文字式の文章題でよく出るパターンは、大きく分けて「代金」「速さ」「割合」の3つ。まずはこの3つを攻略しよう。
第1の関門:代金と個数の関係
さっきのリンゴの話ですね。
そう。でも、少しひねった問題も出るよ。「1本x円の鉛筆を5本と、1個y円の消しゴムを2個買った時の代金の合計」はどうかな?
ええと、鉛筆の代金が 5x 円で、消しゴムの代金が 2y 円。合計だから、それを足せばいいんですよね。 5x + 2y 円です。
素晴らしい。じゃあ、これはどうだい? 「100円のノートをa冊買って、500円玉を出した時のお釣り」
まず代金が 100a 円。お釣りは出したお金から引くから…… 500 - 100a 円ですね!
完璧だ。代金の問題は、身近な買い物を想像すれば必ず解けるよ。
第2の関門:速さ・時間・道のりの迷宮
あ、それです。一番苦手なやつ。ハジキとかキハジとかいう円の図は知ってるんですけど、使いこなせなくて。
ハジキ(速さ・時間・道のり)の図は便利だけど、意味を理解することが大事だよ。
「道のり = 速さ × 時間」
「速さ = 道のり ÷ 時間」
「時間 = 道のり ÷ 速さ」
この3つの関係を、文字でもそのまま使うだけなんだ。
例えば、「時速4kmでx時間歩いた時の道のり」はどうなりますか?
時速4kmというのは「1時間に4km進む」という意味だよね。2時間なら 4×2、3時間なら 4×3。じゃあx時間なら?
4x km ですね。
その通り。じゃあ次はこれ。「akmの道のりを、3時間かけて歩いた時の速さ」は?
速さは「道のり ÷ 時間」だから…… a ÷ 3。分数で書くと 3分のa km毎時ですか?
正解! 数学では割り算を分数の形で書くのが基本だから、その書き方がベストだね。速さの問題で混乱したら、単位に注目してごらん。「km/h(時速)」という単位自体が「距離 ÷ 時間」の形になっているだろう?
本当だ! 単位がヒントになってるんですね。
第3の関門:最大の強敵「割合」
先生、一番ダメなのが「%」とか「割」が出てくる問題なんです。
そうだね、多くの人がここでつまずく。でも、割合を文字式にする時のルールはたった一つ。「%や割を、計算に使える形(分数か小数)に直すこと」だけなんだ。
計算に使える形?
例えば、100%は数字で言うと「1」だよね。50%は「半分」だから 0.5。つまり、x%と言われたら、そのままxを使うんじゃなくて「100分のx」として式に入れるんだ。
なるほど。じゃあ「x円の商品の30%引き」はどう考えればいいんですか?
いい質問だね。「30%引き」ということは、残りの「70%分」を払うということだよね。70%を分数に直すと 100分の70。つまり、 100分の70x 円、約分して 10分の7x 円になる。
あ、そっか。まずはパーセントを分数にするのが先決なんですね。
その通り。「3割」なら「10分の3」にする。これさえ徹底すれば、割合の問題もただの掛け算になるんだ。
式を立てる時の「単位」の罠
先生、考え方はわかってきた気がするんですけど、テストでバツをもらうことがあるんです。
それはもしかしたら「単位」の仕業かもしれない。文章題にはよく「km」と「m」、「時間」と「分」が混ざって出てくるんだ。
あ、心当たりがあります……。
例えば「時速akmで15分歩いた時の道のり」という問題。これをそのまま a × 15 として 15a km と答えたら間違いだよ。
え、どうしてですか?
速さが「時速(1時間あたり)」なのに、時間は「分」単位になっているからだね。15分を時間に直さないといけない。
15分は、60分の中の15分だから…… 60分の15時間、つまり 4分の1時間ですね。
そう! だから正しい式は a × 4分の1 で、答えは 4分のa km になる。文字式の問題では、式を作る前に必ず単位が揃っているかチェックする癖をつけよう。
連続する整数の表し方
他にも、文章題で「連続する2つの整数」とか出てくるじゃないですか。あれも文字式なんですよね?
そうだね。それは「数そのものの性質」を文字で表すパターンだ。例えば、ある整数を n とすると、その次の整数はどう表せるかな?
次の数だから、1を足して n + 1 ですか?
正解。じゃあ「偶数」はどう表す?
ええと、2、4、6……全部2で割り切れる数だから、2 × 整数?
その通り。だから 2n と表すのが一般的だね。奇数はそれより1大きいか1小さいから、 2n + 1 とか 2n - 1 になる。これを知っておくと、証明問題や文章題で一気に有利になるよ。
文章から「=」を見つけ出す
最後に聞きたいんですけど、式を立てる時にどこが「左側」でどこが「右側」か分からなくなる時があります。
それは方程式の問題だね。文字式の文章題から方程式にステップアップする時は、文章の中から「~は」とか「~に等しい」という言葉を探すといい。そこがイコール(=)の場所だ。
例えば「ある数xを3倍して5を足すと、17になる」という文章なら?
今の文章の「~になると」がイコールだね。
左側:xを3倍して5を足す = 3x + 5
右側:17
これをつなげて 3x + 5 = 17 となるわけだ。
なんだ、日本語をそのまま記号に置き換えてるだけなんですね。
まさにその通り! 数学は「数という言葉を使った翻訳」なんだよ。
結論:文字式の文章題を攻略する3ステップ
ミライくんとの会話を通して、文字式の文章題で最も大切なポイントを以下にまとめました。これさえ守れば、どんな問題も怖くありません。
- 1. 文字を具体的な数字(例えば3や100)に置き換えて、算数として解き方を考える。
「代金 = 単価 × 個数」「道のり = 速さ × 時間」といった基本ルールを、文字になってもそのまま適用する。 - 2. 割合(%・割)は、即座に分数か小数に変換する。
x% は 100分のx、y割 は 10分のy として式に組み込む。「~引き」「~増し」の場合は、最終的に何%分を求めているのかを整理する。 - 3. 単位の不一致は「罠」だと心得て、計算前に必ず統一する。
「時速」と「分」が混在していないか、答えの単位は「g」なのか「kg」なのか。式を立てる前に、ここを確認するだけでミスは激減する。
文字式は、特定の数字だけでなく「どんな数字にも使える魔法の式」です。まずは「わからない文字」を「お気に入りの数字」に置き換えてイメージを膨らませることから始めてみてください。
先生、なんだか自分でも解けそうな気がしてきました!
その意気だよ、ミライくん。まずは簡単な問題から「翻訳」の練習をしていこうね。
✨ 習熟度チェック問題 ✨
問1: 1個x円のケーキを3個買い、1000円出した時のお釣りを表す式は?
問2: y kmの道のりを、時速5kmで歩いた時にかかる時間は?
問3: 定価a円の商品の「2割引き」の値段を表す式は?
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