【理科】石灰水が白く濁る理由は?正体から不思議な性質まで分かりやすく解説!

💡 石灰水について佐藤先生とミライくんの特別授業

佐藤先生 佐藤先生
「ミライくん、こんにちは。今日は理科の実験でよく使う『石灰水』について、いっしょに勉強していきましょう。石灰水って、これまでに聞いたことや、実験で使った記憶はあるかな」
ミライくん ミライくん
「佐藤先生、こんにちは。石灰水、名前は聞いたことがあります。小学校のときだったか、息を吹き込むと白く濁るっていう実験をやったような気がします。でも、そもそも石灰水って何なのかとか、なんで濁るのかまではよく覚えていないです」
佐藤先生 佐藤先生
「素晴らしい記憶力だよ。そう、息を吹き込むと白く濁る、あの液体が石灰水だね。理科の試験でも本当によく出題される重要な液体んだ。まずは、石灰水が何からできているのか、その正体から解き明かしていこう。ミライくんは、石灰水のボトルをじっくり見たことはあるかい」
ミライくん ミライくん
「いえ、ただの透明な水にしか見えなかった気がします。水とは違うんですか」
佐藤先生 佐藤先生
「見た目は完全に透明な水に見えるよね。でもね、水の中に『水酸化カルシウム』という物質が溶けているんだ。この水酸化カルシウムは、お菓子の袋の中に入っている乾燥剤や、学校のグラウンドに白線を引くときに使う白い粉に近い仲間んだよ。その白い粉を水に溶かして、溶けきれなかった分をろ過してきれいに取り除いた透明な液体、それが石灰水の正体んだ」
ミライくん ミライくん
「へえ、グラウンドの白線の仲間が溶けているんですね。だから、もともとは白い粉なのに、水に溶けるとあんなに透明になるんだ。でも、あんなに透明なのに、なんで息を吹き込むと急に白く濁るんですか。僕の息が汚いからですか」
佐藤先生 佐藤先生
「ははは、そんなことは絶対にないから安心 leadership してね。ミライくんの息が汚いわけじゃなくて、人間の吐く息の中に含まれている『ある気体』が原因んだ。私たちが呼吸をするとき、吸い込む空気と吐き出す空気で、何が変わるか知っているかな」
ミライくん ミライくん
「ええと、吸うときは酸素が多くて、吐くときは二酸化炭素が多くなるって習いました」
佐藤先生 佐藤先生
「その通り、大正解。吐く息の中には二酸化炭素がたくさん含まれているんだ。石灰水が白く濁る理由は、この二酸化炭素と、石灰水の中に溶けている水酸化カルシウムが合体するからなんだよ。透明な水の中で、目に見えないレベルでバラバラになっていた水酸化カルシウムが、二酸化炭素と出会うと、お互いにがっちり結びついて、水に溶けない別の物質に変身してしまうんだ」
ミライくん ミライくん
「水に溶けない物質に変身する。だから白く見えるんですか」
佐藤先生 佐藤先生
「そうなんだ。変身してできた新しい物質の名前は『炭酸カルシウム』というんだ。この炭酸カルシウムは、水にまったく溶けない性質を持っている。水に溶けないということは、ごく小さな白い粒々になって水の中に現れるということだね。透明だった水の中に、ものすごく小さな白い粉が大量に発生して浮かんでいる状態になるから、私たちの目には全体が白く濁って見えるというわけなんだよ」
ミライくん ミライくん
「なるほど。溶けていたものが、二酸化炭素と合体して溶けないものに変わるから、白い粒になって出てくるんですね。例えるなら、水に溶けて見えなくなっていたお砂糖が、何か別のものを入れた瞬間に、溶けない白い砂に変わっちゃうみたいな感じですか」
佐藤先生 佐藤先生
「まさにその通りのイメージだよ。とても分かりやすい例えだね。水に溶けて隠れていたものが、二酸化炭素の刺激で、水に溶けない白い砂、つまり炭酸カルシウムになって姿を現す。だから白く濁るんだ。この性質があるからこそ、理科の実験では『二酸化炭素があるかどうかを確かめるための液体』として石灰水が大活躍するんだよ。もし、ある気体が集まった集気びんの中に石灰水を入れて、シャカシャカ振ったときに白く濁ったら、その気体は何だと言えるかな」
ミライくん ミライくん
「それは絶対に二酸化炭素です」
佐藤先生 佐藤先生
「完璧だね。じゃあ、もし酸素や窒素を入れて振ったらどうなると思う」
ミライくん ミライくん
「炭酸カルシウムにならないから、透明なまま、何も起きない」
佐藤先生 佐藤先生
「その通り。二酸化炭素だけにしか反応しないから、二酸化炭素の探知機として使えるんだ。ここで、テストによく出る少し意地悪な問題を考えてみよう。石灰水に息を吹き込んで白く濁らせたあと、さらにしつこく、ずーっと息を吹き込み続けたら、一体どうなると思うかな」
ミライくん ミライくん
「ええっ、もっともっと白くなって、牛乳みたいにドロドロになるとかですか」
佐藤先生 佐藤先生
「普通はそう思うよね。白い粒がたくさん増えそうだからね。でもね、実はさらに息を吹き込み続けると、一度白く濁った水が、なんとまた少しずつ透明に戻っていくんだよ」
ミライくん ミライくん
「ええ。透明に戻っちゃうんですか。せっかく出てきた白い粒はどこに行っちゃうんですか」
佐藤先生 佐藤先生
「不思議だよね。実は、水の中に現れた白い粒、つまり炭酸カルシウムは、過剰な二酸化炭素ともう一度反応すると、さらに別の物質に変身するんだ。今度は『炭酸水素カルシウム』という物質に変わる。この炭酸水素カルシウムは、最初にあった水酸化カルシウムと同じように、水にとてもよく溶ける性質を持っているんだ。だから、一度は溶けない白い粉になって出てきたのに、二酸化炭素が多すぎると、また水に溶ける形に再変身して、目に見えなくなっちゃうんだよ」
ミライくん ミライくん
「一度出てきたのに、また溶けて消えちゃうなんて、なんだか大忙しですね。じゃあ、実験で二酸化炭素を確かめたいときは、息を吹き込みすぎちゃダメってことですか」
佐藤先生 佐藤先生
「その通り。息を吹き込みすぎると、濁ったことに気づかないまま透明に戻ってしまうことがあるから、実験のときは『白く濁ったらすぐにやめる』のが鉄則んだ。これは記述式の問題や、実験の注意点としてテストによく出るから覚えておくといいよ」
ミライくん ミライくん
「気をつけます。白くなったらストップ、ですね。ほかに石灰水について知っておいたほうがいいことはありますか」
佐藤先生 佐藤先生
「もう一つ、とても大切な性質があるんだ。石灰水は、水溶液の性質として『アルカリ性』というグループに属している。酸性、中性、アルカリ性っていう言葉は聞いたことがあるよね」
ミライくん ミライくん
「あります。レモンとかが酸性で、水が中性で、石灰水はアルカリ性なんですね」
佐藤先生 佐藤先生
「そう。アルカリ性の液体にはいくつか特徴があるんだけど、代表的なのはリトマス紙の色を変える実験だね。石灰水を赤色のリトマス紙につけると、何色に変わるか覚えているかな」
ミライくん ミライくん
「ええと、信号機みたいに変わるんでしたっけ。アルカリ性は、赤を青に変える」
佐藤先生 佐藤先生
「素晴らしい。よく覚えているね。アルカリ性は赤色のリトマス紙を青色に変える性質がある。もう一つ、緑色の『BTB溶液』という液体を入れると、アルカリ性の場合は青色に変化するんだ。石灰水がアルカリ性であるということは、つまり、リトマス紙を青くするし、BTB溶液も青くするということ。これもセットで試験に出るポイントだよ。ちなみに、なぜ石灰水がアルカリ性なのかというと、最初に話した『水酸化カルシウム』という物質自体が、強いアルカリ性の性質を持っているからなんだ」
ミライくん ミライくん
「なるほど。グラウンドの白線の仲間である水酸化カルシウムがアルカリ性だから、それが溶けた石灰水もアルカリ性になる。そして、アルカリ性だからリトマス紙やBTB溶液を青くする。全部つながっているんですね」
佐藤先生 佐藤先生
「点と点がつながってきたね。その調子だよ。では、もう一歩進んでみよう。石灰水が入ったボトルのフタをしっかり閉めずに、数日間教室に置いておくと、ボトルの内側の水面に、薄くて白い膜のようなものが浮いているのを見たことはないかい」
ミライくん ミライくん
「あ、あります。なんだかゴミが浮いているのかなって思っていました」
佐藤先生 佐藤先生
「あれはゴミではなくて、実はさっきミライくんが言ってくれた『炭酸カルシウム』なんだよ。ボトルのフタが開いていると、空気の中にある二酸化炭素が、石灰水の水面とじわじわ接触することになるよね。すると、水面のところだけでさっきの合体反応が起きて、水に溶けない白い膜ができてしまうんだ。だから、石灰水を保管するときは、空気中の二酸化炭素に触れないように、フタをきっちり閉めて密閉しなければいけないんだよ。これも実験の管理の問題としてよく問われるんだ」
ミライくん ミライくん
「ゴミじゃなくて、空気中の二酸化炭素と勝手に反応しちゃった結果だったんですね。フタを閉め忘れると、いざ実験で使いたいときに、中の成分が変わっちゃってうまく実験できなくなっちゃいそうです」
佐藤先生 佐藤先生
「その通り。水酸化カルシウムの成分がどんどん炭酸カルシウムになって沈殿してしまうから、ただの薄い水になってしまうんだ。実験器具や薬薬品の正しい扱い方には、すべてちゃんとした理由があるんだよ。ここまでの話を一度整理してみようか。石灰水について、大切なポイントは大きく分けて三つあったね。ミライくん、自分の言葉で簡単にまとめてみてもらえるかな」
ミライくん ミライくん
「はい。がんばって思い出してみます。 一つ目は、石灰水は水酸化カルシウムという白い粉が水に溶けたもので、見た目は透明であること。 二つ目は、二酸化炭素に出会うと、水に溶けない炭酸カルシウムという白い粒に変わるから、白く濁ること。原因は、二酸化炭素を入れすぎると、また溶けるものに変わって透明に戻っちゃうこと。 三つ目は、石灰水はアルカリ性だから、赤色のリトマス紙を青色に変えたり、BTB溶液を青色に変えたりすること。あと、空気中の二酸化炭素と反応しないようにフタをしっかり閉めること。 これであってますか」
佐藤先生 佐藤先生
「完璧だよ、ミライくん。非の打ち所がない素晴らしいまとめだ。これだけ理解できていれば、定期テストや受験に出てくる石灰水の問題は、自信を持って解くことができるよ」
ミライくん ミライくん
「よかった。最初はただの不思議な水だと思っていたけれど、なんで白くなるのか、どうしてフタを閉めなきゃいけないのか理由が分かると、理科の実験がすごくおもしろく感じられます」
佐藤先生 佐藤先生
「そう言ってもらえると先生もうれしいよ。理科の暗記は、ただ言葉を覚えるだけだとすぐ忘れちゃうけれど、理由といっしょに覚えるとずっと頭に残るからね。では、最後にこれまでの内容をすっきりと分かりやすく結論としてまとめておくので、いつでも見返せるようにしておこうね」

📝 結論

石灰水とは、水酸化カルシウムという物質を水に溶かした、もともとは無色透明のアルカリ性の液体です。

この液体に二酸化炭素を吹き込むと、水に溶けない性質を持つ炭酸カルシウムという白い物質が水の中に発生するため、全体が白く濁って見えます。この特有の反応を利用して、理科の実験では二酸化炭素が存在するかどうかを確かめる判定液として使用されます。

ただし、白く濁ったあとにさらに二酸化炭素を加え続けると、水に溶けやすい炭酸水素カルシウムへと再び変化するため、液体は再び無色透明に戻るという性質があります。そのため、実験では通気しすぎないことが重要です。

また、石灰水はアルカリ性であるため、赤色リトマス紙を青色に変化させ、BTB溶液を青色に変化させる性質を持ちます。保管の際は、空気中の二酸化炭素と自然に反応して劣化するのを防ぐため、容器 of フタをしっかりと閉めて密閉する必要があります。

✍️ チェック問題

【第1問】石灰水に息を吹き込むと白く濁るのは、何の気体が反応したからでしょうか?

【第2問】石灰水に二酸化炭素を「これでもか」と吹き込み続けると、液体の様子はどうなるでしょうか?

【第3問】石灰水溶液の性質(酸性・中性・アルカリ性)と、リトマス紙の変化の組み合わせで正しいものはどれでしょうか?

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