【英語】there is / are 構文は「合図」だった!?佐藤先生と学ぶ「~がある」の本当の使い方

there is / are 構文は「合図」?

ミライくん ミライくん
教室の窓から夕暮れ時のグラウンドを眺めていたミライくんは、英語の教科書を広げたまま深いため息をつきました。
佐藤先生 佐藤先生
「どうしたんだい、ミライくん。ずいぶん難しい顔をしているね」
ミライくん ミライくん
「あ、佐藤先生。実はこの、ゼア・イズとかゼア・アーっていう文章がよくわからなくて。ゼアって『そこに』っていう意味ですよね?でも、訳し方を見ると『~があります』ってなってるし。頭がこんがらがっちゃって」
佐藤先生 佐藤先生
「なるほど、そこはみんなが最初にぶつかる壁だね。よし、せっかくだから一緒に整理してみようか。ちょうど今、ミライくんの机の上には何がある?」
ミライくん ミライくん
「ええと、筆箱と、スマホと、飲みかけのコーラがあります」
佐藤先生 佐藤先生
「いい例だね。じゃあ、それを英語で言ってみよう。まずは『コーラがあるよ』って誰かに教える場面を想像してごらん」
ミライくん ミライくん
「えっと、A cola is on the desk...ですか?」
佐藤先生 佐藤先生
「正解。それも正しい英語だよ。でもね、ミライくん。英語には『相手がまだ知らない新しい情報を、今ここで初めて紹介する』ときに便利な合図があるんだ。それが there 構文なんだよ」
ミライくん ミライくん
「合図?ただの文じゃないんですか?」
佐藤先生 佐藤先生
「そう、合図だと思ってごらん。例えば、ミライくんが友達と道を歩いていて、急に目の前に大きな犬が現れたとする。そのとき、『犬がそこにいます』って言う前に、まずは『ほら、見て!あそこに!』って相手の注意を引きたくないかい?」
ミライくん ミライくん
「確かに、いきなり説明するより『あ!』って言っちゃうかも
佐藤先生 佐藤先生
「 there is... の there は、まさにその『あ!』とか『ほら!』に近い役割なんだ。相手の視線を、今から話す対象に向けさせるための指差し確認みたいなものだね。だから、訳すときに『そこに』と訳さなくてもいいんだよ。ただ『(ほら、ここに)~があるんだよ』と存在を教えてあげているだけだからね」
ミライくん ミライくん
「なるほど。場所を指してるっていうより、相手に注目させてる感じなんですね
佐藤先生 佐藤先生
「その通り。じゃあ、さっきのコーラの話に戻ろう。 there is a cola on the desk. と言えば、『(見てよ)机の上にコーラがあるんだ』というニュアンスになる。ここで大事なルールが一つあるんだけど、 is と are の使い分けはわかるかな?」
ミライくん ミライくん
「後ろにくるものが一つなら is で、二つ以上なら are ですよね?」
佐藤先生 佐藤先生
「完璧だ。じゃあ、机の上にペンが3本あったらどうなる?」
ミライくん ミライくん
「 There are three pens on the desk. ですね
佐藤先生 佐藤先生
「正解。飲み込みが早いね。じゃあ、次に疑問文にしてみようか。ミライくん、僕のカバンの中に何が入っているか気になるかい?」
ミライくん ミライくん
「あ、先生のカバンの中身ですか。お菓子とか入ってそうです
佐藤先生 佐藤先生
「ははは、残念ながらテストのプリントだよ。でも、もしカバンの中にリンゴが入っているか聞きたいときは、どうすればいいと思う?」
ミライくん ミライくん
「ええと、 is を前に出して、 Is there an apple in the bag? ですか?」
佐藤先生 佐藤先生
「その通り。 be 動詞のルールと同じなんだ。答えるときも、 Yes, there is. か No, there isn't. でいい。相手が there で聞いてきたから、こっちも there で返してあげる。キャッチボールみたいなものだね」
ミライくん ミライくん
「そう考えると簡単かも。でも先生、 not を使うときはどうなるんですか?」
佐藤先生 佐藤先生
「いい質問だね。例えば『この公園にはライオンはいません』って言いたいとする。ありえない状況だけどね」
ミライくん ミライくん
「 There is not a lion in this park. ですか?」
佐藤先生 佐藤先生
「正解。ただ、日常会話では not の後に any を使って、『一頭もいないよ』と強調することが多いんだ。 There aren't any lions in this park. という感じだね
ミライくん ミライくん
「 any ですか。聞いたことあります。否定文のときはセットで使うことが多いんでしたっけ」
佐藤先生 佐藤先生
「そうそう。よく覚えているね。さて、ここでミライくんがよく間違えやすいポイントを一つ教えておこう。 There is the book. という言い方は、実はあまりしないんだ」
ミライくん ミライくん
「えっ、そうなんですか?『その本があります』って言えそうなのに」
佐藤先生 佐藤先生
「ここが there 構文の面白いところなんだ。さっき、 there は『相手が知らない新しい情報を教える合図』だと言ったよね? でも the book っていうのは『お互いにすでに知っているその本』のことだろう?」
ミライくん ミライくん
「あ、そっか。『あ!』って注目させる必要がないってことですね」
佐藤先生 佐藤先生
「正解!すでに分かっているものの場所を言うときは、 The book is on the desk. と言えば十分なんだ。 there を使うときは、あくまで『初めて話題に出すもの』のときに使うのがルールなんだよ」
ミライくん ミライくん
「深いなあ。単なる入れ替えじゃないんですね。あ、先生!もう一つ質問です。昔話の始まりとかで『昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました』っていうのは、この there is を使うんですか?」
佐藤先生 佐藤先生
「素晴らしい気づきだね!まさにその通り。 Once upon a time, there was an old man and an old woman... という風に始まるよ。昔話の最初なんて、聞き手はまだ登場人物を誰も知らないよね。だから『ほら、これから話すストーリーの中に、こういう人が登場するよ』という合図として there was が使われるんだ
ミライくん ミライくん
「過去形なら was や were にすればいいだけですもんね。なんだか、 there is がすごく便利な道具に見えてきました」
佐藤先生 佐藤先生
「そう思ってもらえたら嬉しいよ。最後に、場所を表す言葉についても触れておこう。 there is... の文章の後ろには、たいてい in the room(部屋の中に)とか under the tree(木の下に)みたいに、『どこにあるのか』を示す言葉がくっついことが多いんだ。これがあることで、情報が具体的になるからね」
ミライくん ミライくん
「確かに、ただ『あります!』って言われても『どこに!?』ってなりますもんね」
佐藤先生 佐藤先生
「その通り。じゃあ、今日学んだことをまとめてみようか。ミライくん、この構文の核心を一言で言うならどうなる?」
ミライくん ミライくん
「ええと……相手が知らない新しいものを見つけて、『ほら、ここにあるよ!』って教えてあげるための合図、ですね!
佐藤先生 佐藤先生
「満点だね。その感覚さえ持っていれば、もう訳し方で迷うことはないよ」

結論

there 構文は、相手がまだ知らない新しい情報の存在を「ほら、ここに~があるよ」と紹介するための導入の合図です。

1.基本の形
単数の場合: There is + 単語 + 場所の言葉.(例: There is a cat under the chair.)
複数の場合: There are + 複数の単語 + 場所の言葉.(例: There are two apples on the table.)

2.意味の捉え方
there を「そこに」と訳す必要はありません。文全体で「~がある、いる」という意味になります。相手の注意を新しい情報に向かわせるための「指差し確認」のイメージで捉えましょう。

3.否定文と疑問文
否定文: There is not (isn't) ~ . / There are not (aren't) ~ .
疑問文: Is there ~ ? / Are there ~ ?
(答え方: Yes, there is. / No, there isn't. など)

4.注意点
「その本(the book)」や「私のカバン(my bag)」など、話し手と聞き手の両方がすでに知っている特定のものを主語にする場合は、 there is 構文は使いません。あくまで「初めて話題に出す不特定のもの」を紹介するときに使いましょう。

5.過去の表現
「ありました、いました」と言いたいときは、 be 動詞を過去形(was / were)に変えるだけで対応できます。

この構文をマスターすれば、目の前にある光景を説明したり、物語を語り始めたりすることがスムーズにできるようになります。

今回の解説が、ミライくんの英語学習の助けになれば幸いです。他にも気になる文法があれば、いつでも聞きに来てくださいね。

チェック問題に挑戦!

Q1. 机の上に「1本のペン」があります。正しいのはどっち?

Q2. 「この部屋にはテレビはありません」と言うときは?

Q3. there is 構文を使うのに「ふさわしくない」のは?

英語の「わからない」を「わかった!」に。

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